美 里 |
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初心に戻りましたね。まず初めに台本と字幕や吹替え無しで秒数が入っているビデオを頂くのです。それで練習しなさいって事は分かりましたが、どういう練習をしたら良いのか分からなくて、秒数は関係なくただ画面を見ながら、口が開いたらしゃべってみたりしていたのですけど、なかなか合わなかったです。息遣いというのも、どの場面から、どのくらいの遠さから息を入れていけば良いのかとか、全く分からないままブースに入りました。声優さんたちは出番が最初に終わっても最後まで待っていて全部の作品を見なくちゃいけないのです。だからずっとそういう人たちに囲まれながら最初の一声出すのがすごい恥ずかしかったですね。すごい変な汗をかいて、一日で2、3キロ痩せました。本当に緊張しました。 |
美 里 |
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普通に自分の感情だけでやっていると、全然声に表情がなくなったりしていて、だから声だけって言うのは本当に難しいなと思いますね。 |
ONKYO |
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(顔の)表情で伝わる部分が声だけだと伝わらないですよね。 |
美 里 |
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そうなのですよね。ちょっとでもずれると口から入らなくなってしまうのです。今はちょっとずれても機械で修正くれたりするのだけど、慣れ始めるとそれが悔しいのです。機械に負けるものか、みたいな(笑)そういう感じでやっています。 |
ONKYO |
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とても難しそうだなって思います。 |
美 里 |
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最初はやっぱりそんなに韓国ドラマも流行っていなかったですし、学生時代も皆お化粧は濃いし、何だこれはみたいな(笑)振り返り方、なんでそんな振り返り方なんだ?とか(笑)気になってしょうがなかったんですけど、突っ込みどころ満載で、ゴジラどころではなく、突っ込みどころ満載だったんです。(笑) |
ONKYO |
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確かにオーバーアクションが多いですよね。それに一つの場面が結構長いんですよね。 |
美 里 |
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長いですね。そうなんですよ。 |
ONKYO |
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一昔前の日本のドラマって感じですよね。 |
美 里 |
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そう、でも中盤に差し掛かってから「次どうなるんだろうね?」って声優さん同士で、もう放送しているので、インターネットとか見れば結果は分かるんですけど、逆に見ないで楽しみにしていて、そういう話題になる作品って結構ヒットしてるんですよね。ただ仕事として吹き込んでさようならっていうのもあるのですけど、声優さん同士がその作品について「こうなんじゃない?」とか、「あれはないよね」とかって突っ込んで楽しんでいると、どんどん観てる方からの影響が伝わってきて、やっぱり身近でやっていて、面白いというより「ありえないよね?」とか話せる作品って結構ヒットするんだなって思いました。 |
美 里 |
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でも楽しいですよ。みんな仲良しになっていくので。あんなにどっぷりと役者同士でずっといる事は珍しいので、普通のドラマより密度が濃くて、そういう意味ではまた出会いと言うか、深く出会えるので面白いです。 |
「私の頭の中の消しゴム」を観る |
ONKYO |
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韓国映画で最近ご覧になった「私の頭の中の消しゴム」、良かったらご覧になりませんか? |
美 里 |
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はい、観たいです。チョン・ウソンさんは本当にかっこいいですよね。パンヒョク?派ですか、ミニョン派ですかって言われて、どっちでもないって感じなのですけど(笑)でも、チョン・ウソンさんはかっこいいですよね。そんなに表情は変わらないのだけど、目だけですごい表現出来ちゃって。とにかく色んな表情があって、素晴らしい役者さんだなって思います。 |
ONKYO |
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この「私の頭の中の消しゴム」ではクールでかっこいいですね。 |
美 里 |
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見入っちゃいますね。これも映画のコメントを書くのに資料として上映前に観たのです。こんなに大きな画面だと観ること自体が楽しくなりますね |
ONKYO |
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ハングルのお勉強はされたのですか? |
美 里 |
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ハングル講座というのをラジオでやっているのですけど、全く覚えていないのです(笑)ハングルは難しいですね。本当はこれを機に覚えれば良かったのですけどね。
またドラマと違って、映画だと韓国の方は自然ですよね。映画の表情は本当にリアルですね。日本の方がリアルじゃないですね。日本の役者さんであそこまでに顔をくしゃくしゃにして泣かないし、良いなと思うのですよね。(チョン・ウソンさん)かっこいいな。ホントかっこいいなぁ。 |
美 里 |
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いいなぁ。いいなぁ(笑) |
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ONKYO |
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今日は「いいな」という言葉をたくさん発しておられるような(笑) |
美 里 |
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初めからまた観たくなりますね。家から出たくなくなるな、これ(笑)。 |
ONKYO |
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喜んで頂けてよかったです。 |
美 里 |
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人ごみに疲れちゃうので映画館にはあまり行かないのですが、でも映画は大画面で観なくちゃと思うんです。これは良いですね(笑) |
ONKYO |
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すごい宣伝になっています。ありがとうございます。 |
美 里 |
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これは良いですね。こんな良い物だとは思わなかったです。全然疲れないですね。こんなに(画面が)大きくても 。 |
ONKYO |
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そうですね。映画館の音は体感的に良いなと思うよりも少し大きめだと思うんですよね。自分でボリュームも変えられないですし。ホームシアターですとくつろげるし、知らない人はいないし。 |
美 里 |
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大声で泣いたりも出来ないじゃないですか。ここだったら声出して泣けますもんね。我慢しなくても良いですもんね。泣くと声出ちゃいますしね。 |
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ONKYO |
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先ほどの吹き替えのお話しの所で、洋画にも挑戦したいとおっしゃっていましたが、どのような女優さんの吹き替えやってみたいなど何かありますか? |
美 里 |
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冬ソナのユウジンとは違う声でやってみたいなと思います。チェ・ジウさんはアジアの人なので、表現や喜怒哀楽が激しいと言っても、日本人とそこまで変わらないですよね。西洋の方の吹き替えをやるのは技術が必要なので、習得したいなと思います。誰が良いだろう。誰も吹き替えをやった事の無い新人の役者さんが良いですね。名前を明かさずにやってみたいです。 |
ONKYO |
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ご自身がやってるって分からないように?。 |
美 里 |
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先入観を持たれるじゃないですか。 |
ONKYO |
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もう(冬ソナでイメージが)ついてしまっていますからね。田中美里さんと言えばチェジウというイメージがありますもんね。 |
美 里 |
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色々やってみたいですね。 |
ONKYO |
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いつか楽しみに待っています。 |
美 里 |
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はい(笑) |