奥村 愛さん プロフィール
(おくむらあい)オランダ・アムステルダムで生まれる。 4歳よりヴァイオリンを始め、桐朋学園大学ディプロマコースで学ぶ。
第48回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部第1位入賞を皮切りに 各種コンクールで上位入賞。 またこれまでに、読売日本交響楽団、東京交響楽団をはじめ、 シンフォニア・フィンランディア、プラハ・フィルハーモニー管弦楽団など国内外のオーケストラと共演を重ねている。
2002年10月『愛のあいさつ』で CDデビュー。クラシック界の新人としては 異例の大ヒットを記録。 翌年には2枚目のCD『ロマンス』がリリースされ、ヤマハ発動機『パッソル』 サントリー『ラテラテ』のCMに出演し注目を集めるなど、テレビや ラジオ出演等でも多彩な活躍をしている。2004年11月 サード・アルバム『maria』エイベックス・クラシックスより発売。 今秋には4枚目のアルバムも予定され、11〜12月はリリース記念 コンサートが全国各地で開催される。


■ ウィーンについて
阪 井
現在ウィーンでの暮らしはいかがですか?言葉は大丈夫ですか?
奥 村
ウィーンに住んで1年半になるのですが、生活はだいぶ慣れました。でも言葉の問題がありますね。ドイツ語が母国語なんですが全然喋れないんですよ。でも挨拶や数字くらいはわかるのでなんとか生活は出来ています。
阪 井
ウィーンでも音楽活動をされているのですか?
奥 村
ウィーンでは音楽活動はしていなくて、住んでいるだけなんですよ。年に3回くらい日本に戻ってきて、1ヶ月半程滞在していますので、1年の3分の1くらいは日本にいます。ウィーンでは練習をしつつ音楽を楽しみ、日本ではCDのレコーディングやコンサート活動のために、という感じで区別しています。

■ 奥村愛さんの作品をマリンシアターで視聴
阪 井
奥村さんはCDを3枚出されていますので、マリンシアターのオーディオセットで奥村さんの曲を聴いてみようと思います。一番印象に残っている作品はどちらですか?
奥 村
(照れくさそうに、『実は、何も聴きたくないです。(笑)』とおっしゃったあと・・・)
「愛のあいさつ」は1枚目ですから思い入れはありますけど・・・、内容的には2枚目ですね。
阪 井
では、私の好きなカヴァレリア・ルスティカーナを聴いてみましょう。

(2ndアルバム 「ロマンス」より カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲を聴く)

阪 井
どうですか?ご自分の演奏を聴くというのは?
奥 村
自分の演奏は、基本的にあんまり聴かないんですよ。レコーディングの時は、いいものをつくらなくちゃいけないと思うのでわりと冷静に聴けるんですけど、たとえば、コンサートのテープを後で聴いたりするのはないですね。その後に同じ曲を演奏する時などは、必要に迫られて聴いたりはしますけど。恥ずかしいですし。「絶対、自分の演奏を聴く」って方もいらっしゃいますし、人によって違うと思いますけど・・。後でテープを聴いたときに、自分では良いと思っていても、第3者的に聴くと、意外とやりたいことは伝わっていなかったり。そういうこともあるので、勉強にはなりますね。



■ ヴァイオリンのこと
阪 井
ところで、ヴァイオリンを始めたきっかけは?
奥 村
両親もやっているので、物心つく前から自然にはじめていましたね。最初はヴァイオリンとピアノをやっていましたが、ピアノはいつの間にかやらなくなっていました。特にヴァイオリンに向いてるという感じもなかったんですけれど。
阪 井
子供のころは練習が辛くなかったですか?
奥 村
子供の時はヴァイオリンを弾くのは日課の1つという感じで、ほとんどずっと外で友達と遊んでいましたね。小さいころは、わりと自由にやってきました。でも、小学校、中学校の時は苦痛になる時もありましたね。
阪 井
ヴァイオリンの他にやりたかったこととか、挑戦したかったことはありますか?
奥 村
高校生になると、音楽学校に通っていたのですが、中にはバイトを始める人とかいて、全然音楽と関係のないバイトをしている人を見ていると、全く自分は外の世界を知らないので外の世界を少し見てみたいなと思った時期はありました。あ、でも、自分に何が向いている?って考えるとあまり思いつかなかったので、たぶん会社に、何時に出勤してとか決められたのは向かないだろうしなぁと、いろいろ考えたことだけはあります。

■ 持参いただいたCDの視聴
阪 井
ここで奥村さんに持ってきていただいた、平井堅さんのCDをかけてみますね。
( 平井堅「WHAT A WONDERFUL WORLD」を演奏 )
阪 井
普段はこういうCDよりも、クラシックを聴かれることの方が多いイメージがあるのですが。
奥 村
そんなことないですね。こういうのも結構聴きますよ。夜中に一人で聴きながらゆっくり過ごしたり。クラシックは勉強のために聴く時もあるし、自分がやっているヴァイオリンだけではなく、オーケストラだったり、ピアノや歌など別のジャンルのものを聴いたりしますね。クラシック以外のものは、気分転換になります。音がないと嫌なので、家に居てもテレビがついてるか、このような曲を流してますね。
阪 井
事前にいただいたアンケートで、黒人系の男性アーティストがお好きとのことだったので、ベイビーフェイスも聴いてみましょう。
(ベイビーフェイスwithエリック・クラプトン 『Change the World』試聴 )
奥 村
ベイビーフェイスはそれまで全然知らなかったんですが、たまたまCDショップに行ったときに良さそうだなと思って買ったら予想どおりとても良くて、その後機会があってライブにも行ったことがあるんですけど、その時に平井堅さんがゲストで、飛び入りという贅沢なライブを体験しました。Change the Worldを歌ったりとかされて、すごくいい思い出です。CDを聴いて思い出しました。席も良い席だったんで、キャーとか思わず叫んだりしました。(笑)
阪 井
ベイビーフェイス以外で黒人アーティストというと。
奥 村

BOYZ II MENと、K-Ci & JoJoですね。CDショップでジャケ買いすることも多いですね。男性の声は聴いてすごい落ち着くので女性の歌よりは個人的に好きなんです。皆さんすごく音域が広くて、声のトーンがじぃーんときますね。

阪 井
こういうポップス系などの音楽が自分の音楽に影響を与えることってありますか?
奥 村
どうかな?自分の中ではあまり関連付けてはないですね。もしかしたら無意識に、全く聴かないよりも何かあるのかもしれないですけど、それはわからないですね。全然違う分野だから何も考えずに体が受け入れている感じです。

■ 映画のお話。大好きなのは 『ジブリ』 シリーズ
阪 井
スタジオジブリの作品が大変お好きということですが。
奥 村
そうですね。ジブリ作品は全部、5回以上は見ています。「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」も好きですね。ストーリーの裏に深いテーマが隠されているのが面白いのと、あと映像と音楽がすごく素敵だなぁと思うんですよ。
阪 井
あの久石譲さんの音楽はすごいですね。
奥 村
その音楽だけを聴いたら、もしかしたらまた印象が違うのかもしれないですけど、その音楽に映像がぴったり合っていて、私はとても好きなんです。
( 「千と千尋の神隠し」を観ながら )
奥 村
入ってしまいますね。映画館で見るより贅沢ですよね。音楽も映像も素晴らしいです。ウィーンでは言葉がわからないので映画館には行ったりしないので、家でこんな環境で見られたらいいですね。

■ 今後の活動について
阪 井
  では最後に今後の活動についてお聞かせください。
奥 村
  んー。そうですね。とりあえず、今自分に出来ること、つまりコンサート1つ1つを大切にこなしていきたいですね。2年前に「自分はこうなるのかな?」と想像していても全然違っていたり、ちょっとしたきっかけでいろいろ変わってくるので、あまりこうしようとか決めないでその場を楽しむようにしています。自分のやりたいこととか、勉強したい曲に挑戦することももちろん大事だし、聴きにきてくれる方々のニーズというか、どういうものを聴きたいのかとか、そういうのを考えつつ、聴きにきてくださるお客様に楽しんで頂けるようなコンサートができるといいなとは思っています。
阪 井
  コンサートされる時に何か工夫されたりしていますか?
奥 村
  そうですね、演奏だけでなくトークを入れながらコンサートをしています。やっぱりクラシックってすごくお客様とまだ壁があるので、それを崩すのはすごく難しいと思っています。クラシックをやってる人はちょっと住む世界が違うんじゃないかとか、女の人だとお嬢様のように思われがちなんじゃないかなと感じるので、それをトークを入れながら、私のありのままの姿をお見せしているので、そういったイメージが少しでもなくなればと思っています。
阪 井
  確かにクラシック音楽の敷居を下げていくという意味では、この曲はこんな曲なんですとか、曲にまつわる裏のエピソードとか、そういうのを紹介するというのもすごく大事と思いますね。
奥 村
  テレビとか見ていても、思っている以上に、身近にいろんなクラシックの曲って流れていますよね。だけど、それを意識して聞かないし、曲目も知らないから、そのままで終わってしまうんです。でも案外みんな知ってる曲が多かったりするんですよね。
阪 井
  クラシックを一般の人にも親しんでもらおうということで、いろんな試み・・・例えば、ダイエットに効くとか、モーツァルトとはヒーリングにいいとか、アルファ波とか、子供のゲーム脳を直すにはこの曲がいいとか紹介されていますよね。
奥 村
  クラシックだからといってそんなにまじめに聴く必要はないと思うし、かしこまって聴く必要もないと思うんですけど、やっぱり、そういうイメージが強くて、ある程度は仕方がないとは思うんですけど、なるべくそれは減らせたらいいなとは思うし、自分なりのやり方で、自分ができることをできたらいいなと思っています。
阪 井
  平井堅さんの「大きなのっぽの古時計」のように、日本の昔の童謡とか歌曲を演奏されるというのはどうでしょうか?
奥 村
  やっぱり長く続いている曲って、絶対いい曲なんですよ。クラシックなんて、何百年も続いてるし、日本の歌も何十年も続いているような歌がいっぱいあるし、いい曲だから、こうやって今でも残っているんだと思います。演奏する場所によりますが、普段のコンサートではあんまり日本の歌を入れることはありませんが、、たとえば、老人ホームで演奏したり、対象が年配の方になったり、子供さんがいらっしゃるときは、なるべく日本の歌を入れたりとか、それをちょっと編曲して、室内楽の編成でやったりとかもしています。
阪 井
  これからもすばらしい曲をどんどん私たちに紹介してください。
今日はどうもありがとうございました。今後のご活躍、お祈りしています。




ウィーンといえば、小澤征爾さんが音楽監督をされている国立歌劇場。客席から舞台までの距離が遠いですねという話から、舞台に立つオペラ歌手の裏話に。声が出なくなり予定していた舞台に立てなくなる人もいるのだそうです。そんなとき急な代役を頼まれ、ぶっつけ本番で歌うことになる方がいらっしゃるとか。生演奏の舞台ならではの、スケールの大きなエピソードですね。音楽というものが住んでいる人たちの心に深くしみ込んでいるこの街に暮らしながら、日本を中心に音楽活動を繰り広げる奥村 愛さん。秋には4枚目のCDをリリースする予定だそうです。これからの活躍が楽しみですね。(阪井)


★ サイン&メッセージ

奥村愛さんにサイン(右)と、
ヴォイスメッセージ(下)をいただきました。




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<今後の活動など詳しい情報はこちらまで>
奥村愛さん オフィシャルページ  http://avexnet.or.jp/classics/artist/ai/
音楽事務所 アスペンのページ  http://www.aspen.jp/artist/jp/ai_okumura.html

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