■海外の部 EBU地域 佳作
(ジュニア・グループ)
「点字で可能になったこと」  イタリア フェデリカ・ギャロ(14、女性) 

  このエッセーを書くにあたって、まず自己紹介し、私の経験をみなさんと分かち合うのがいいと思います。
  私の名前はフェデリカです。14歳の女の子で、中学の1年に在籍しています。シチリアに住んでいます。ここで生まれ育ちました。ガールスカウト「SR10」にも所属し、毎週忙しく過ごしています。そして私は生まれたときから盲目です。
  自己紹介をしましたので、なぜ点字が私の成長の役に立ち、また私が現在までのところ学校や社会生活でよい結果を残しているのかを理解していただけることでしょう。私は大事にされ、愛される「文化財」なのです。私と知り合いになる人は誰でも、私の使っている点字を知り、自らの知識を豊かにすることになります。そしてそのことによって、私たちは互いをよりよく理解でき、また対等な関係になることができるのです。私は現在、州立学校に通っていますが、シチリアにある「リージョナル・プリンティング・ワークス」で点訳された本のおかげで、たいてい授業についていくことができます。
  クラスメートも点字の授業がお気に入りです。私は点字で書くのは「知的」なことだと思います。「1」の点、「2」の点……などと記憶を刺激するものなのです。放課後にプライベートの補習レッスンをしてくれる英語の先生(ネイティブの先生ですが)やラテン語の先生、ギリシャ語の先生も点字を学びたいと言ってくれます。
  私は点字があるおかげで、ギリシャ語も読むことができるのです!
  私は点字においてパイオニアです。というのも3歳には地域協議会が運営する保育園に入り、友達が基本的な書き方の練習を始めると、私も補助教員の指導の下で点筆を持って何度も「a」(「1」の点)などを書いて練習を始めたからです。そして他の子が本を使って読み書きすると、私の両親は個人的に「プリンティング・ワークス」に行き、その本を点訳してもらいました。私は心からその本を大事にしました。
  小学校1年の時には学ぶ態勢はできていました。午後には母に手伝ってもらって宿題をしました。母も私に付き合うことでいろいろなことを学んでいました。今でも宿題を手早く終わらせるために母が助けてくれています。というのも私は、宿題などは早く終わらせて、前もって決めておいた予定をすべてこなしたいからです。
  今、点字は私にとって優れた跳躍台であったと言うことができます。熱意をもって点字を使いこなすことで、学校でよい成績を修めることも、社会に溶け込むこともできるのです。点字のおかげでより自信を持てるようになりました。きちんとした教育というのは若者、私のような若者にとっては一番大事なことです。若者は社会の未来なのですから。
  愛を込めて。

このページは音声読み上げソフトに対応するため配慮していますが、
本来の読み方とは異なることがありますので、ご了承ください。


戻る