海外の部 ABU地域 シニア・グループ 佳作
現代社会での差別の種類とその原因、および、差別のない文化をつくること
キルギスタン ジュリア・ヤンヴァンチノワ (34歳・女性)

障害による差別とは、同等、また似通った状況下に置いて、健常者に対する差別より障害者に対する差別の度合いが強いことを意味します。 障害差別には直接、間接と関係による差別の主に3種類の種類があります。年齢、性別にかかわりなく障害者は日常においてこの3つの差別の対象になっています。私は障害者に対する誤解、不当な扱いを招くどの差別の要因も、人種差別(レイシズム)だと個人的に思います。3人の子を持つ全盲の女性として、私は視覚障害の少女や女性に対する差別が起こる状況に対し、特に怒りと苦痛を感じずにはいられません。私の見解を明らかにする生活例をあげましょう。直接差別の例としては、視覚障害の妊婦は彼女が妊娠していること自体を攻められることがあります。これは稀な例ではありません。彼女の妊娠と憂うべき結果となる将来に対して、見知らぬ人や医療に従事する人たちからさえも厳しく酷い言葉を投げつけられます。 何故、人は人道的モラルに従って、視覚障害者の彼女でも家族を持つ人権があることを受け入れられないのか、理解に苦しみます。

次にあげるのは、若く賢明な視覚障害をもつ女の子が将来の伴侶を見つけることを阻むという馬鹿らしい差別です。視覚障害者と会うことは不幸の兆しだと意味なく信じる人がいます。晴眼者の彼氏を持つ視覚障害の女性が、彼が彼女のために自分が不幸になるのを恐れていたため、彼を失った実例もあります。よく知られていることですが、独身の若い視覚障害の女性は軽々しく無防備であると見られ、セクハラの対象となっています。

幸せに暮らしているカップルの配偶者の一人が視覚障害を持つ場合、晴眼者側の友人や親族らによって離婚させられるケースがしばしばあります。彼らはカップルが離婚するまでほっとしないのです。このような馬鹿げた考えがなければ、悲しい結末を迎えることはないはずです。

間接的な障害者差別は、人は皆同じであるという考えの下にある規則や政策によって、ある種の障害を差別されてしまうことです。例えば、公共の交通機関やバス乗り場に視覚障害者の為の点字表記がないことです。間接的差別は物資、施設、サービスの提供を受けたり、不動産の借入や購買の時や、教育や医療を受けたりする時に直面します。例えば、視覚障害者は盲導犬をそばに置くことを許可されているにも関わらず、その為の配慮がなされていないのです。他の間接差別の例として、地方自治体がそこの住民の為に恒例のマラソン大会を企画したということを仮に考えてみてください。住民の為にパンフレットを配布したけれど、盲人や他の視覚障害者がわかるような形式のパンフレットを配布しなかったのです。
また、視覚障害者の住民が出てきてマラソンに参加しようとしたら、拒否されたかもしれないのです。 もしそういうことがあれば、参加しようとした障害者は直接差別の対象です。

関係(障害者と関係があること)による差別もあります。盲人、または何らかの視覚障害者の親を持つ子供が、学校や外で他の子供たちから仲間外れにされることです。いじめっ子の行動は子供の持つ意地悪さからきていることもあります。しかしながら、殆どの場合、周りの大人たちが作り上げた差別に感化されています。いじめは子供に意地悪な名前を付けたり、顔をつねったり、冗談やいたずらを仕掛けたりすることにもおよびます。このような差別は視覚障害を持つ親自身には直接的な影響はありませんが、彼らの子供が社会の一員として受け入れられることを阻止します。このような好ましくない環境に視覚障害者の子供が置かれると、更に事態を悪化させ、子供は大変傷つき、苦しみます。

以上に掲げた差別の例を検証すると、差別のない社会を作り上げる方法を考える時が、今まさに来ていると思います。

まず最初に、視覚障害者個人がもっと心を開き、辛抱強く、楽観的になるべきです。
社会のほとんどの人たちは、ただ単に視覚障害者や彼らの生活を知らないからです。だから、視覚障害者はしばしば、どうやって食事をしたり、料理をしたり、寝たりするかという質問に答えなければならないのです。これはそれだけ、盲人や視覚障害者に関する情報が不足しているということです。時々、晴眼者が視覚障害者に話す時、大声で話しかけたり、その人への質問を直接聞かず、付き添いの人に聞いたりすることもあります。

私たちに対する一般的な固定観念や誤解を除くためには、私たち視覚障害者が賢く、忍耐強くなって、明確に情報を伝えることです。

第二には違う種類の人たちと接する場合です。彼らは視覚障害者に興味がなかったり、知らない訳ではありません。多くは障害者を「二流の人間(自分たちより劣っている人間)」とみなしています。彼らの優越感は、障害を持つ人も健常者も同等だということを、受け入れることを許さないのです。もしも、彼らが障害者に対する色々な差別を掲げるなら、それが法律違反であることを知るべきであり、不当な差別を受けた障害者はすぐに行動を起こすことです。

もし、あなたが差別に対し法に訴える手段を取るなら、また法に訴えようとする人を助ける立場なら「犠牲者扱いされる」ことを恐れないことです。あなたの正しい法的措置は、同じような状況下に置かれてる人にとって、前例となるかもしれないからです。例えば盲目の男性が銀行で、ファクシミル署名は無効だとされて預金できない場合、最初に彼は自分の行動の正当性を示す必要があります。差別は違法であることの公式の苦情を書くのです。法的措置を取ることは、少なくともその銀行での前例になるでしょうし、将来、他の視覚障害者の顧客の役に立つでしょう。