海外の部 EBU地域 ジュニア・グループ 優秀賞
ルイ・ブライユへの手紙
ロシア  オレグ・スヴォーリン(13歳・男性)  
 僕の名前はオレグ・スヴォーリンです。ロシアのウラル地方に住んでいます。現在6年生で、あなたが発明した文字を使って勉強しています。僕は母にあなたのことを聞くまで、ブライユ点字は何人もの科学者たちが長い時間をかけて考案したものだと思っていました。
あなたは15歳の時にブライユ点字の方法を発明したそうですね!それを知った時の衝撃を僕はきっと忘れないでしょう。僕は今13歳です。ということはつまり、あなたは僕の年齢の頃にはもう点字のことを考えていたのですね!
 ルイさん、あなたが発明した点字を僕が何と比べているかお分かりですか?電気です!あなたの時代には電気はありませんでしたね。今は石炭や木を使わなくても家で暖かく過ごせます。プラグをコンセントにつなぐと、ラジオやテレビ、コンピューターの電源が入りますし、料理もできます。あらゆるものが命を得て動き出すのです!僕の場合は、ブライユ点字を学ぶようになってからすべてが明るく輝きました。本のページに触れて指で行をたどると、情報が電気のように僕の中に流れてきます。世界とつながるんです!
 僕のクラスの生徒は9人です。男子5人、女子4人です。みんな友達で、パーティーをしたり、カードを送り合ったり、点字でメモを書いたりします。僕は校内のレイアウトをすぐに覚えました。理由は簡単です。廊下に沿って歩くとドアに表示があるので、手で表示に触ればそこが何の教室か分かるからです。
もうすぐ僕の誕生日です。僕は友達のためにクイズを用意し、問題を紙に書きました。できるだけ楽しんでもらえるよう一生懸命考えました。友達は問題を選んで読みあげ、書いてあるとおりのことをします。内緒で問題を教えますね。春の歌を1曲歌いなさい。「O」から始まるものを10個あげなさい(Oは僕の名前の頭文字です)。他にもまだたくさんあります。全員に賞も用意してあります。僕は人を楽しませることが好きなんです。
 ルイさん、あなたが発明した点字は世界中に普及しています。僕は英語を勉強していますが、英語の学習で達成したことを一つお話します。5年生だった昨年、学校の友達とおもしろい課題に取り組みました。弱視の上級生が漫画を作りました。若い教師の話で、彼は教室に入るのが怖いのです。ですから勇気を奮い起こすためにワニのマスクをつけるんです。僕のクラスの生徒が声役を担当し、僕も選ばれたので台本を覚えました。先生といろいろな声色を試して、音声スタジオで録音しました。今はテレビでアニメを「見る」時、いつもセリフに注意して聞いています。声優をするのはとても難しいですね。僕たちの漫画はグランプリを受賞して、授賞式のためにクラスの3人がモスクワに行きました。
 ルイさんは学校の科目でどれが一番好きだったのでしょう。僕はロシア語と文学が好きです。僕の学校では毎年1月にルイ・ブライユ生誕の日(あなたの誕生日)を祝って、全校生徒と先生方のリーディング力を計ります。僕の成績は70語/分で、クラスで2番でした。1番はビクトリアという女子生徒でした。彼女の名前は「勝利」という意味です。だから彼女が今回もまた勝ったんですね!
 僕は学校の図書館の本を借りて読書します。僕が住んでいるエカテリンブルク市には視覚障害者のための図書館があります。僕は母とその図書館にも行きます。そこは本を選べるだけではありません。ワークショップやパーティー、児童書の作者をはじめ著名人を招いた会も行われます。僕たちはそこで歌を歌ったり、叙情詩を読んだりします。僕は3年近くそこで行われる「夜の図書館」に参加していますが、これがとてもおもしろいんです!
 ルイさん、僕は天文学が大好きで、宇宙に関するものなら何でも読みます。今は人が地球の外へ行くことができます。驚くような機械が数多く発明されていますが、僕はこれからもあなたのことを思い出してはあなたの発明に胸を躍らせるでしょう。
 僕はいつか、あなたが生徒として、卒業後は教師として、人生の大部分を過ごした盲学校を訪れてみたいです。きっといろいろな感情が湧いてくると思いますが、一番は尊敬と感謝の気持ちだと思います。