海外の部 WBU-AP地域 シニア・グループ 優秀賞
私の人生の転換期
ベトナム  ファム・ヴァン・ダン(37歳・男性)

私は生まれつき目が他の子供達のように正常ではありませんでした。それでも学童期にはほかの子供達と同様に学校へ通いました。しかし8年生の時に学校を中退しなければいけまでせんでした。文字がはっきり見えなかったからです。それから私は自分の小さい家にこもりました。悲しく、心情複雑で、自嘲気味でした。 私の人生の扉は永遠に閉じられてしまったのです。私が一番絶望していた時に、私の人生を乗り越えるべく明るい光が私を助けに来たのです。点字の光です。
1996年にニンビン州のテンカーン区の視覚障害者組合の職員たちが、私を彼らの活動に参加させようと訪れたのです。それから点字を知り学び始めました。それは私にとって全く新しい文字形態でした。最初に点字に触れた時のことをまだ覚えています。紙の上にある小さな点を手で触っても言葉を識別できず落胆しました。家族、友人や先生たちの励ましと助けもあり、点字を学び続けました。毎晩眠らず練習し続け、幾晩も過ぎ、その規則性を学び、しだいに読み書きができるようになりました。初めて私自身や家族の名前を点字で書けた時はとても嬉しかったです。その時から、尖筆と石板が私の人生の新しい必要不可欠なものになりました。6つの点でこんなに多くの奇妙なことを表現できるなんて、なんて素晴らしいのでしょう。
その後、私の人生には多くの記念すべき日、転換期が訪れました。点字を流ちょうに書いたり読んだりできるようになり、その他の訓練コース、例えば、マッサージやオフィスでのコンピューター知識、家畜の世話や畑作業などに関するコースに参加しました。コンピューターでインターネットと点字を共に活用することで、知識を蓄え生活技術を学び、自分の劣等感を克服し、次第に社会参加もするようになりました。私の故郷は農村地帯だったので、植物や家畜の世話に関する知識に関心を払いました。インターネットで植物や家畜などの世話の仕方などの情報を見つけては点字で詳細に記録しました。  
2001年には、私の地元の盲人協会からローンを借りることができ、農地を借りるためにさらにお金を借りることが必要で、家族の土地の証書を担保にすることを両親と協議しました。最初両親は賛成しませんでした。私の視力は弱くローン額は高く私がどうやって謝金を返していくか先が見えなかったからでした。しかし忍耐強く説得し念入りに計画して、私は両親の同意を得ました。 そして2001年の終わりには故郷の女性と結婚しました。    
3ヘクターの農地を得て、1.5ヘクターの池を掘るために掘削機を借り、残りの土地は鶏、豚、そしてあひるや鳩を育てる飼育ケージや小屋のために使いました。しかし挑戦はそこで終わりませんでした。初期は私の経験不足にもより家畜の多くはあまり成長せず多くは病気で死んでしまいました。最初の3年は収穫が全くなく、それでも銀行に利子を払わなければならず、何度諦めようとしたことか。 しかし周囲の人々に励まされ、当初の目的や計画を果たそうと決意を新たにしました。 オンラインで調べたりした書類なども含め、点字で以前に書いた書類をすべて持ち出して、どこで間違ったかを調べ、対策も見つけました。ついに神の賛成も得たようです。地区の農業科の助けや過去の失敗から学んだ経験もあり、家畜から収入を得られるようになりました。
以前にインターネットで、何百もの水牛や牛を所有し毎年高収入を得ていた障害者の記事を読んだことがありました。妻と新しい農業形態に挑戦しようと話し合いました。牝と雌の水牛を持つ家族に紹介してもらい彼らの経験を教わりました。また、同時に農業技術に関する書籍を購入し、それらを学び点字で書き留めました。最初に試しに牝牛を2頭購入しました。成功したのでさらに3頭購入しました。水牛を産み増やす条件をさらに満たすために牛小屋を直したり、さらに多くの牛小屋を建てたり、残りの土地に彼らのえさとなる草を植えたりしました。点字を用いてえさの量や掃除の時刻、予防接種の日付、売るための新しい家畜の購入日などを記録しました。後のためにそれらのデータや経験を記録しました。なので私達の家族の水牛は病気もせず早いペースで生殖しました。現在でも私達の共同体では10頭以上牝牛や雌水牛がいて毎年12頭以上の水牛が産まれ、何百羽の鳩のつがいも産まれています。 そのおかげでローンを完済し、私達の生活のために快適な大きな家を建てることができました。
日々、努力と決意により、人生の困難や試練を乗り越えてきました。将来への不安は消え、今は人生は美しく意味深いものであるとを思っています。私の両親も喜んでいます、何故なら点字が少し不運だった息子に偉大な変化をもたらしてくれたからです。
点字は過去も未来も私の友人であり、愛や前向きな姿勢や人生の希望を与えてくれるものです。 心の底から点字を発明してくれたルイス・ブレーリ氏に感謝の気持ちを表明したいです。おかげで、私だけでなく他の視覚障害者の未来はより明るく、豊かなものになるでしょう。