海外の部 ABU地域 ジュニア・グループ 佳作
教育を受けた人(知識人)の役割
スリランカ  ニメッシュ・ヤシンタ(16歳・男性)

 教育を受けた人(知識人)とは、社会と文化についてたくさんの知識を持っている人です。こうした人々は教養人とも賢人とも呼ばれます。彼らは、書物や公教育から得た知識を備えています。教育を受けた人々は世界に対して、言葉だけではなく行動から学んだことを示しています。確かに、本当の知識人は、自らの知識を人々に分け与え、世界を豊かにすべきであると教えられた、ということを示しています。

 私たちすべては、社会に教育を受けた人々がいるのと同様、教育を受けていない、教養のない人々がいることもよく知っています。つまり、教育を受けていない人々が知識を得、社会と文化を理解するよう手助けすることが、知識人の仕事であり役割であるということが言えます。このようにして、私たちは全世界を教育することができるのです。

 親たちは子供たちを学校へ送ります、聡明で教養のある子供を社会に送り出すという目標を持って。今日の社会では、技術者や芸術家、等々のような教育を受けた人々は、書物から得た部分的な知識だけではなく、社会から得た体験で豊かになってきています。私たちの祖先も又、書物で教育された人々ではまったくなく、多くの知識を自らの人生体験から得ていました。つまり、私たち自身、書物や公教育に限る必要はないのです。
ラビンドラナット・タゴールのような世界的に有名な作家も、書物で教育された人ではありませんでした。彼は子供の時は、学校嫌いでした。しかし、大人になってからは、今日でも世界中に多くの教訓を与える素晴らしい書物の数々を書いたのです。

 教育を受けた人々が人間社会にいい影響を与えるのと同じくらいに、教育を受けていない人々は世界に対して、悪いあるいは有害な影響を与えます。彼らは、とてもしばしば、善悪、正邪を正確に区別することができません。彼らは容易に、犯罪に加担するよう導かれ、また説得されてしまいます。世界は、無知による暴力や犯罪で溢れています。世界中の多くの苦しみは、教育を受けていない人々によってもたらされています。

 そうした状況に直面した時、社会における教育を受けた人の役割とはなんでしょうか。先にも述べたように、教育を受けた人々は、社会や様々な領域について、書物からだけではなく、日々の生活体験から手に入れた、膨大な知識を持っています。一番大切なことは、彼らは、何が善であり何が悪か、何が正しく何が間違っているかを、たいへん明確に知っているということです。ですから、彼らの第一の仕事は、社会において教育を受けていない人々を彼らの可能性を第一として教育することにあります。私たちの多くは、子供たちを教育することを信じています。子供たちは学校での公的な教育を受けるだけではなく、年長者によって示された事例によって多くのことをまなぶのです。また、子供たちはメディアからも学びます。
 しかし、実のところ、教育を受けなければならない大人たちもいるのです。彼らは、教育を受けていなかったか、教育を受けていなかった他の人々の悪い例に誘導されていたのです。教育を受けていなかった人々を教育することで、私たちは世界における暴力と悪事(犯罪)を低減することができます。暴力の低減とは、社会におけるより多くの平和と幸福を意味します。教育を受けた人々は、人間社会に対するこのような非常に価値あるサービスを提供することができるのです。これこそが、社会における、教育を受けた人々の第一の役割です。