D-302E TECHNOLOGY
量感ある低音再生を実現する
A-OMFモノコックウーファー
一般的なウーファー振動板ではセンターキャップを別パーツとして接着する構造のため、 強度不足によって発生する分割振動(振動板が部位ごとにバラバラにたわむ現象で、 音の濁りや耳につく鋭さの要因)の解消が課題となっていました。「A-OMFモノコック」 振動板はセンターキャップ部も含めて一体成型するという画期的な形状を採用。さら にPEN繊維をベースに複数の素材をハイブリッド成形することで剛性を高め、結果と して分割振動を大幅に抑えることに成功しました。併せて従来のセンターキャップ部ま で信号に対して正確に振幅するため、振動板面積の拡大も実現しています。また振動 板の駆動には、振動板中心と外端との中間にボイスコイルを配置し、駆動点から振動板 各部位への距離を最短化するバランスドライブ構造を採用。分割振動を徹底的に排除し、 原信号に忠実に振幅するピストンモーション領域を大幅に拡大しています。さらにボイ スコイルをより正確に駆動するための巨大なマグネットや、不要な放射音を低減する 特殊形状のエッジ、微細なノイズまで低減さ せる高制振性ダイキャストフレーム の採用など、力強さと細やかな 表現力を併せ持つ中低域サ ウンド再現のために、さまざ まな工夫を施しています。
より正確かつ緻密な音色を再生する
リング型ツィーター
「A-OMFモノコックウーファー」と同様の 指針を徹底し、分割振動に頼らざるを得なかっ た一般的なドーム型振動板ではなく、リング型振動板を採用。振動板外端と内端の中間 点にボイスコイルを配置することで分割振動を大幅に抑えました。その結果、従来のツ ィーターとは異なり可聴帯域上限とされる20kHz近くまで分割振動に依存せずに振幅し、 最高100kHzまでの超広帯域再生を可能にしています。高域に細やかなニュアンスが 求められる楽器の個性や空間感などの再現力に、その実力を存分に感じ取っていただ けるツィーターです。また振動板を固定および保護するイコライザーには、幾度もの入 念なヒアリングを通して設計された砲弾型を採用しています。
不要な音の輻射を防ぐ「AERO ACOUSTIC DRIVE」
コンパクトなキャビネットサイズのスピーカーの多くは、量感ある低音を再生するために、 キャビネット内部で発生した空気振動を外部へ放出するダクトを装備しています(バス レフ構造)。しかしこの構造で一般的な円筒ダクトでは、音の「こもり」の原因となる定 在波の発生が余儀なくされていました。INTECシリーズのスピーカーには円筒ダクトで はなく、幾度もの試行錯誤により割り出した縦横比の矩形ダ クトによる「AERO ACOUSTIC DRIVE(エアロ・アコース ティック・ドライブ)」を採用。さらにダクト部をキャビネット と別パーツにするアドバンス仕様とすることで、不要な振動 の干渉をさらに大幅に抑制。量感とスピード感を兼ね備えた、 聴き応えのある低音再生に大きく貢献しています。
高級感あふれるリアルウッド突き板仕上げキャビネット
キャビネット表面には高級感あふれるリアルウッド(天然木)による突き板仕上げを採用。突き板仕上げは天然木をごく薄くカットし均質で安定したボード材に圧着する、技術的にも高度な加工方法です。幾度も塗装を重ねたあと、木目の感触を失わないようひとつひとつ手作業で仕上げられ、まさに工芸品ともいえる外観と自然でやわらかな音質の両立を実現しています。また、キャビネットデザインには不要な音の回折を防止するためにバッフル面の角にラウンドを持たせるなど緻密な設計を随所に取り入れています。
信頼性を高めるターミナル
極太スピーカーケーブルも確実に接続できる真鍮削り出しによる金メッキネジ式ターミナルを採用。バナナ プラグの接続も可能です。
ユニット間の相互干渉を避ける独立ネットワーク回路
ウーファー/ツィーターユニット間で信号が互いに干渉しないよう、それぞれのネットワ ーク回路を分離するアイソレート・マウント方式を採用。位相の乱れが少ないとされる 12dB/octの下降特性を選択し、コンデンサーは音質面で有利なドイツWIMA社製を 使用しています。またそれぞれのネットワークのグランドラインに電位差が生じない回路・ 実装技術を導入することで、微小な音声信号のマスキングをさらに抑制しています。