トロイダルトランスを核にした強力電源回路

オーディオ機器の内部では、その大部分の回路が電力会社より配電されている交流100ボルトから、それより小さな直流電圧に変換した電源で動作しています。このように交直変換や電圧変換を受け持つのが電源部です。

電源部は電圧変換を行う電源トランスと、交直変換を行う整流.平滑回路で構成されています。この電源部の供給能力や安定度はオーディオ機器の性能に大きく影響します。
オーディオ機器では、絶えず変化する音声波形に対して安定的に回路を動作させることや、音声帯域より遥かに高い周波数で動作するデジタル処理回路やマイコン制御回路から電源部を通しての干渉も防がなくてはなりません。

そこでM-5000Rには、オーディオ回路専用に大容量トロイダルトランスを2基、制御回路とメーター回路用にEI型トランスを1基搭載し、左右チャンネル間の干渉やマイコン回路からの干渉を防いでいます。
また、P-3000RとC-7000Rでは、アナログ回路にはトロイダル型を、デジタル回路にはEI型を、それぞれ専用トランスを搭載して干渉の防止を図っています。 3機種ともオーディオ回路用にはトロイダルトランスを採用しています。
トロイダルトランスは切れ目の無いドーナツ状のコア(鉄心)にコイルを巻く構造のため、巻き終わったコイルに後からコアを組み合わせるEI型に比べ多大なコストはかかりますが、漏洩磁束が少なく、急激な電流変化にも電圧変動が少ないなど、オーディオ用として優れた特長を備えています。

さらに2次巻線は太い銅線をバイファイラ巻きした低インピーダンス仕様のトランスとなっています。
また、M-5000Rでは、ブリッジダイオードを2組使用し、電源ラインはパワーアンプ基板までの給電を、ワイヤーによる配線ではなく1.2mm厚の銅バスプレートによってダイレクトに接続し、超低インピーダンスの電源ラインを実現しました。
A-9000Rでは、大容量EIトランスをバイファイラ巻きで左右電源を分離し、さらにダブルブリッジ整流回路によって電流を明確にし、電源の閉ループ化を図っています。


M-5000R トロイダルトランス

M-5000R 銅バスプレート