P-3000R 開発者より
回路では高調波混変調雑音に注目したNEWテクノロジー「DIDRC」を開発し、デジタルなどの高調波雑音に対し従来回路と比べ1000〜10万分の1に影響を減らしました。また差動増幅回路と比べ初段回路で10倍以上ものダイナミックな駆動能力を持たせるなど電圧・電流・時間のキャパシティーをバランスよく高めています。
回路のコンデンサーやトランジスターなどは振動を電気に変える性質があるため、外部からの振動やセット自身の共振が音楽信号に悪影響のある雑音に変わります。楽器の特徴である音色を表現している高調波は基本波に対して1万分の1以下の非常に小さなものまであります。その大切な情報は振動によって回路が拾う雑音に簡単に埋もれてしまいます。
新開発のプリアンプのシャーシはシンプルで剛性があります。これは部品同士の接合面を減らし共振箇所や捩れを減らした効果です。
また、振動の悪影響を受ける回路基板は、万力構造によってガッチリ固定し、磁気歪みの影響も考え、出来る限り磁性体の採用を控えています。 これらの技術開発により、優れたS/Nによる透明感と力強さを実感できると思います。
川口剛
2004年入社
オンキヨーサウンド&ビジョン株式会社 技術部 回路技術グループ 第2回路設計課

■これまで担当した製品
SL-D1000、D-P1、GX-100HD、DHT-9HD/SA-205HD/BASE-V20HD、A-5VLなど

入社当初はスピーカーの設計を担当し、現回路グループでは主にアンプの設計を担当しています。
アンプとスピーカーが共存するパワードスピーカーや微小信号を扱うプリアンプなど、振動が回路に与える影響をずっと追い続けているように感じています。
今回は、モジュール(DIDRC)の開発や解析、高周波混変調ノイズ測定などを担当しました。