M-5000R 開発者より
パワーアンプにはスピーカーを強力に駆動できる能力を求めました。
当社はスピーカーシステムをユニットから開発できるメーカーとして、その動作やメカニズムについて多くのデーターを蓄積しています。音楽再生中、ネットワークやコーン紙の慣性モーメントによるエネルギーが、アンプを逆駆動し瞬間的に電流が流せない状態を発生させています。そのスピーカーからのエネルギーをも駆動しきるため初段回路では従来回路と比べ18倍ものダイナミックな駆動力と回路のハイスピード化による瞬間的なドライブ能力に余裕を持たせた「DIDRC」テクノロジーと出力回路を開発しました。電源から回路への大電流電源ラインでは、巨大な銅板をネジ固定することで、プリント基板や配線による電流ロスを避け、スピードとHICC150A(瞬時電流供給能力)を誇るドライブ能力に優れたパワーアンプを開発しました。
このパワーアンプ回路を支える強靭なシャーシの開発と合わせて得られる、明瞭な定位と見通しの良い音場は、ヨーロッパでも評価される音楽性と力強さを感じていただけると思います。
北川範匡
2002年入社
オンキヨーサウンド&ビジョン株式会社 技術部 回路技術グループ 第2回路設計課 主幹技師
ONKYO製品全般について音質担当の責任者を務める

■これまで担当した製品
TX-SA603 TX-SA805/NA905 などのAVセンターに搭載されるアナログパワーアンプの回路や
機構などの基本設計を担当

オーディオ好きでオンキヨーに入社以来、前任の音質責任者に師事しアナログアンプ設計と
AVアンプの音質を担当してきました。
今回のモデルでは、15年ぶりのピュアセパレートということで、開発に約2年の歳月をかけ、
回路方式が音質に与える影響の相関関係を元にした基礎研究を行い、DIDRCを実際の製品に
盛り込めたことをとても嬉しく思います。