P-3000R TECHNOLOGY
新開発「DIDRC(Dynamic Intermodulation Distortion Reduction Circuitry)」技術
可聴帯域を越える高い周波数の音は私たちの耳には聴こえません。しかし聴こえる場合もあるのです。それは複数の高周波波形による相互間のビートが、ある条件下で可聴帯域内信号として変換されるからなのです。このビートとは、複数の周波数の波形が合成されると、その差の周波数成分が発生する現象のことです。
例えばデジタル音声信号などの高周波波形自体は聴こえませんが、それらの周波数が近接して存在すると、ビート現象によって可聴帯域内に余分なノイズを生成してしまうということです。これが混変調歪というもので、特に音声信号と相関を持ったノイズの発生は有害です。楽器等では複数の音色が混ざり合い、ハーモニーとなって美しい響きを作り出してくれます。しかしオーディオ装置では勝手にビートを作り出さないように配慮する必要があります。
スペックで書かれているSN比の値は、信号の無いときの残留ノイズレベルを表します。前述のビートによるノイズは、残留ノイズのレベル以下なので、測定器では計ることはできません。しかし、残留ノイズより遥かに低いレベルで含まれる楽器の倍音が識別できるのと同様に、ビートによるノイズはたとえそれが低いレベルであっても、人の耳には音色の変化として感じてしまう可能性は否定できません。
従来これらのノイズの悪影響は高調波歪率(THD)や可聴帯域内混変調(IM)を少なくすれば良いと考えられてきました。しかしながら、これらの測定項目はアナログオーディオ時代に制定されたもので、ディジタルオーディオで発生する高周波での問題は想定していませんでした。
オンキヨーはこれら測定値には表れない動的ノイズの発生メカニズムを究明し、高周波帯域まで増幅性能に優れ、上下の対称性が良く、低歪率を達成した新回路DIDRC(Dynamic Intermodulation Distortion Reduction Circuitry)を、モジュール化することでP-3000Rの増幅器に搭載しました。
振動抑制を徹底。シャーシ構造をはじめ梁構造によるフローティング回路支持方式を採用
筐体内部の各パーツは、音楽再生時に発生する不要な振動を受けると、音声信号とは異なる電流を発生させ、これが音の質感を曇らせるノイズに結びつきます。これは回路基板に使用されるコンデンサーなどのパーツ類がマイクロホンの役割になり、スピーカーの音圧によって内部に響いた振動を拾ってしまうことに主な原因があります。
P-3000Rでは、フロントパネル・サイドパネルには剛性の高いアルミ押出し材を、底板には肉厚のスチール板を使用。相互の振動の伝播を防いでいます。また、通常は底板に固定する回路基板についても、振動の影響を限りなく小さくするため、前後または左右に渡した梁に固定する手法とし、底板からの振動の影響を防いでいます。
高い電源供給能力を可能にする強力な電源部
P-3000Rは、アナログ回路とデジタル回路は電気的に全く性質が異なるため、これらの回路間での電気的・電磁的なノイズ干渉をクリアするためアナログ回路にはトロイダル型、デジタル回路にはEI型、それぞれ専用トランスを搭載して回路を完全分離。 また、厚さ1mmの純銅バスプレートをグランドラインに用い、グランド電位の安定化を実現しています。

外部機器との接続での伝送ロスを抑える端子部
アナログRCA入出力端子には、金メッキ真鍮削りだしタイプを採用。プリアンプ部のL/Rチャンネルが近接した部分には極太RCAプラグの接続も可能なようにピッチ幅を拡大。
最高32bit/192kHz対応のHDオーディオ対応D/Aコンバーター
P-3000RにはTI社 Burr-Brown製の高性能32bit/192kHz対応のD/AコンバーターをL/R各チャンネルに搭載。デジタル入力端子も光、同軸、AES/EBU、USBと豊富に装備し、同軸、AES/EBUでは最高24bit/192kHzに対応(光は24bit/96kHz)し、PCからの音声再生が可能なUSB接続においては、 32bit/192kHzのHDオーディオの再生に対応。さらにアシンクロナス(非同期)転送方式を採用することで、P-3000R側の高精度クロックで同期を図ることによって、PC側からのデータ情報に含まれるジッターの影響を極限まで抑えています。
小音量でも豊かな音色オプティマムゲイン・ボリューム
オプティマムゲイン・ボリュームでは、音量調整を可変抵抗器だけに依存するのではなく、同時に前段のアンプ部の増幅度も連動して変化させる方法により、増幅しておきながら、それ以上に減衰させるという不合理を解消しています。つまり、増幅が必要でない小音量の領域ではプリアンプ部の増幅を行わず、それ以上の増幅が必要な領域でのみ、増幅度を変化させて音量調整を行う動作原理となっています。その結果、小音量しか出せないリスニング環境でも豊かなサウンド再生が可能となりました。

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