A-9050 TECHNOLOGY
動的ノイズの発生メカニズムを究明した 「DIDRC」回路
デジタルオーディオの登場以来、スペック上のSN比は著しく向上しました。しかし、そのSN比の数値は測定器上での静的なノイズしか反映しておらず、オーディオ機器での音の再生とともに発生する動的なノイズは考慮されていませんでした。
そもそも人間の耳には聞こえない超高周波数帯域には、クロック信号などデジタル機器に起因する信号成分が存在します。その帯域で歪みが生じると、ビート(うなり)と呼ばれる現象が起こり、人が知覚できるノイズが発生してしまいます。これが混変調歪というもので、特に音声信号と相関を持ったノイズの発生は聴感上有害となります。たとえば楽器などで複数の音色が混ざり合えば美しいハーモニーにもなり得ますが、オーディオ信号の処理でこういった現象によるハーモニーは望めず、音源が本来持つ音色に悪い影響を与えてしまうのです。このノイズは計測できないほど微小なレベルの成分です。しかし人間の聴覚が同様に微小なレベルである楽器の倍音成分までをも認識してしまうため、ノイズに対しても十分な対策が必要とされるのです。オンキヨーはこのノイズの原因となるビートの発生メカニズムを究明し、新回路「DIDRC(Dynamic Intermodulation Distortion Reduction Circuitry)」を開発。MHz帯までの圧倒的な増幅性能に優れ、1μ秒(100万分の1秒)という瞬時に最高1000Vにまで達する反応速度を併せ持ち、ノイズレベルも人間の聴覚の限界値(およそ-120dB)よりも遥かに低い-140dB以下に抑えられた画期的な回路です。リファレンスHi-FiシリーズP-3000R、M-5000R、C-7000Rの開発で誕生したDIDRCをデジタル出力部に搭載。最上位モデル直系のスタンダードHi-Fiモデルです。

スピーカードライブ能力を向上させる、徹底したこだわり
パワーアンプ部は、厳選されたパーツ群を用い、回路設計の自由度を高めることができるディスクリート構成を採用。パワーアンプ回路の増幅段には、過渡応答特性を大幅に改善する3段インバーテッドダーリントン回路を搭載しています。音声電流の変化に対しても最終段の動作を極めて安定させることができ、HICC(瞬時電流供給能力)の強化とあいまって、アンプの地力ともいえるスピーカードライブ能力が飛躍的に向上します。また、熱容量が大きく、熱的変化にも強いアルミ押し出しタイプの大型ヒートシンクを採用。安定した動作には欠かせない放熱への対処も徹底しました。さらに、電源部には大容量のEI型トランスや、カスタム設計の10,000μF電解コンデンサー2基を搭載。電源コンデンサーからパワートランジスタまでを銅箔パターンではなく、銅バスプレートで接続することにより、低インピーダンスで強力な電源回路を実現しています。これらのこだわりが、安定した動作環境を生み出し、音楽情報の細やかなニュアンスまで描き出す、ハイレベルなスピーカードライブ能力に結びついています。

高品位ウォルフソン製192kHz/24bit DACを搭載
A-9050には、デジタル入力(光1系統、同軸2系統)を装備。デジタル特有のノイズに対処するノウハウがあるからこそ、DAC内蔵を可能にしています。DACには、定評あるウォルフソン製の高分解能192kHz/24bitデバイス(WM8718)を搭載。音楽情報を漏らさずアナログ信号に変換し、音源の魅力を存分に引き出します。(96kHz/24bit対応)
1.6mm厚のフラットシャーシをはじめとするこだわりの筐体構造
音質に悪影響を及ぼす高調波振動を抑制するため、凹凸のないフラットシャーシを採用。厚さ1.6mmの鋼板を使用し、きわめて高い剛性を確保しています。フロントパネルやボリュームつまみにも制振性に優れたアルミ素材を選択するなど、電気回路の改良のみでは追い込むことのできなかったカラーレーションの排除を押し進め、よりピュアな音色を再現します。
高品位な信号伝送を可能にする端子群
RCA端子は伝送ロスを抑えるために、金メッキ仕様を採用。スピーカーターミナルには極太ケーブルやバナナプラグも接続できるネジ式を採用しています(金メッキ仕様)。なお電源部にはIEC規格のACインレットを装備。音色のお好みに合わせて付属ケーブルから市販ケーブルへの交換も可能です。
※安全のためPSEマークが付いた電源ケーブルをご使用ください。
その他の仕様
■独自開発の低音増強技術Phase Matching Bass Boostを搭載。ヴォーカルが曇らない、豊かな低域とクリアな中高域の両立を実現
■小音量でも豊かなサウンド、オプティマムゲイン・ボリューム
■トーン回路をバイパスすることで信号経路を短縮し、よりピュアなサウンドを再生できるダイレクトモード
■トーンコントロール(BASS/TREBLE)
■バランスコントロール(BALANCE)
■スピーカー出力切り換え機能(A/B/A+B)※
■オンキヨー製デジタルメディアトランスポートなどの主要操作が付属リモコンで可能なRI対応
※ABいずれかの端子への接続には4〜16Ωのスピーカーに対応しますが、AB両端子に同時接続される場合は8〜16Ωのスピーカーをご使用ください。

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