マリンシアターに足を踏み入れた途端、「わぁーすごいですね」とおっしゃってくれた森昌子さん。スタ誕のころの話、紅白歌合戦で赤組司会をしたときの話、「想い出づくり」というドラマに出演した話など、数々の昔話に花が咲き、すっかり打ち解けたなかでのインタビューです。

森 昌子さん プロフィール
71年、「スター誕生!」の初代グランドチャンピオンとなる。翌年、弱冠13歳にして「せんせい」で歌手デビュー。
86年8月に引退したが、06年6月、「バラ色の未来」で再デビューを果たす。


― 息子たちが後押ししてくれた再デビュー
ONKYO
再デビューおめでとうございます。確か先々月でしたね。
ええ、6月です。
ONKYO 再デビューされて、毎日いかがですか? さぞかし大変だと思いますが。
もう大変ですよ!めまぐるしく180度生活が変わって。
以前は,この仕事をやっていましたけど、14年間だったんですよ。
13歳から27歳まで。あとの20年間は全くやめてずっと普通の主婦でしたので。
むしろ自分が歌手として働いていた年月よりも家庭に入っていた時期が長かったわけですからね。やっぱりあらためてまたやり直すというか再デビューするということは、私にとって非常に不安でしたし、それだけすごい強いプレッシャーみたいなものを感じていました。
  でもだんだん前向きになってきて、今自分が出来ることって何かって考えるようになりました。
「あぁ、そうだ。私は歌を歌っていたんだ」っていう。
子供たちも「そうだよ、母さん、もう一度歌ってみればいいじゃない」って。
それが唯一後押しになって。「じゃあ、もう一回やってみる!」となったんですけどね。
  でも、いざ、ここ一、二ヶ月過ぎてみて、周りの人から「おかえりなさい」とか 「また一緒にがんばろうね」って同じ歌手の仲間からいってもらえると、非常に「森昌子」という歌手はありがたいよね、と思います。
ONKYO そういう言葉って、すごくうれしいですよね。
そんな感じでまた受け入れてくださって。
でも一般の社会では20年も去っていた人をまた受け入れるというのは なかなかやっぱりできないことですよね。
ONKYO そうですね。なかなか社会復帰は難しいですね。
ええ、だからそういう点ではすごく感謝していますし、これからは本当に自然体で マイペースで、楽しく歌を歌えたらいいな、と。そう思います。無理をせずに。
ONKYO 体調とか崩されたりしてませんか?急に生活が変わって。大丈夫ですか?
ええ、ものすごく忙しくなりましたからね!(笑)
でもそれが逆にすごく自分の元気と励みになって。
毎日いろんな方とお会いして、いろんなお話をしたり。
今日もそうですけど、こんな素敵なところにくると、 「あぁ、そうだ。今までにこんな時間なかったわね」って思いますよね。
一人で何かをするってこともなかったですしね。
やっぱり子供が小さいときは本当にかかりっきりでしたし。
自分ひとりで映画を見に行くとかお買い物をするってことが無かったですし。
改めてまた子供が大きくなってみて自分の時間が少しずつ持てるようになって、むしろ今のほうが充実していますね。

ONKYO
それではその再デビューの曲 「バラ色の未来」を聴いてみたいと思います。
一度、こんなオーディオセットで聞いてみたかったんですよ!
(ばら色の未来を聴く)
ONKYO
この曲は、なかにし礼さん作詞でしたよね。 
そうです。
ONKYO 今回は一緒に作っていったような感じですか?
いえ そうじゃないんです。
ONKYO ポンと渡された感じですか?
そうです。なかにし礼先生にお会いしたことがなかったので、一度ご挨拶はさせていただきましたけれど 別に具体的に「こんな気持ちを歌いたいです」といったような想いを伝えたことはないです。
ONKYO なるほど。でもイメージ的には再デビューを祝福するかのようなぴったりの詩になっていますよね。
そうですね、本当にさすがだな、と思いましたね、やっぱり。
よく理解して下さっています。
ONKYO メロディーもすごく新しいものを取り入れられていますし。すごくいい曲だなぁと思います。


― CDとは違う音に感激 e-onkyoの配信楽曲を聴く
オンキヨーの高品質音楽配信サイト「e-onkyo music store」を紹介する
ONKYO
音楽配信サービスはご利用になったことってありますか?
いえ、全然ありませんでした。
子供たちはよくやってますよ、そういうの。私やったことないんですよ。
ONKYO 今月から森昌子さんの曲も配信を始めました。
好評で「越冬つばめ」が2位にランクインしています。
そうなんですね。ありがとうございます。
ONKYO 徹底的に音質にこだわっています。今日はぜひ聴いていただきたいと思っています。
現在配信中の20曲のリストを見せながら
ONKYO ちなみにどの曲を聞いてみたいですか?思い出深い曲とかありますか?
どれでも好きですけど、「ありがとう〜雛ものがたり」がいいですね。
ONKYO これはいい曲ですね、個人的にも好きです。
(「ありがとう〜雛ものがたり」を聴く)
やっぱり音もいいですねー!
ONKYO ありがとうございます。森さんの曲って普通の恋愛の曲もありますけど、親子の愛情みたいなものにスポットを当てた曲もありますよね。

そうですね、多いですよ。

ONKYO 「おかあさん」もそうですし。
「父娘草」とかもありますね。
ONKYO そこが森昌子さんの独特の世界なのかなとずっと思ってました。共感できるところが多いですよね。
自分が感じるもの、自分がいいな、と思う歌は色々あるんですよ。
例えば、もちろんひばりさんの歌もいいですし、あるいはイーグルスなんかも聴きますし、フォークソングなんかも聴きます。そういう “自分が感じるいい歌”を歌っていきたいな、と。もちろん童謡や、わらべ歌も好きです。そういう意味で
、今までの森昌子のイメージにとらわれずに幅広くいろんな歌を、自分がいいなと思った歌をこれから 歌っていきたいな、と思います。
ONKYO なるほど。
今、童謡とかわらべ歌がだんだんと歌われなくなってきている。
小学校の音楽の教科書とか見ても、すごく減っているんですよね。
「浜崎あゆみ」はあっても、なぜか「赤とんぼ」がないとか。
童謡やわらべ歌って、日本人の心というか大切にしたいものが、そこにはあって。
でも今の日本人が、その大切にしたいものを忘れつつあるような気がしています。
そして、音楽だとそういうものが伝えられるじゃないかと私は思います。
そういう意味で童謡であったり、昔の日本の歌曲であったり、どんどんとりあげて 歌っていって欲しいですね。
やっぱりそれを大人がちゃんと歌って子供に伝えてあげないと、わからないんですよ。
ONKYO そうですよね。
「こういう歌もあったんだ」とかって、逆に私たちが普通に昔から知っている 童謡でも、今の小学生とか中学生には初めて聴く子もいるわけですよね。
それではやっぱり私はダメだと思うんですよ。 
心がほっとしたり、その歌を聴いて情景が出てきたりだとかっていう意味では、音楽はものすごい力を持ってるんじゃないかなって。
今の子供たちはそういう心の幅とかゆとりがないから すぐキレやすい子供がいるとか・・・。
そうではなくてもっとゆったりとした子供に育てるためには、やっぱり親がそういう 姿勢を見せていかなくてはいけないんじゃないかなと思います。子供は親のことよく見ていますからね。
ONKYO そうですよね。学校で教えないならやっぱり親がそういう歌を、かしこまって教えるんじゃなくて、口ずさむとかもっと小さい子ならおんぶして歌ってあげるとかね。
そう。子守唄を聴かせてあげるだとか。それはすごく大事なことだと思いますよね。
ONKYO 「へぇ〜、昔は15歳でお嫁に行ってたの?」なんて「赤とんぼ」を聴いて。子供が親に質問してくるとかね。
うんうん。



ONKYO そういうひとつひとつ疑問があって、そこにコミュニケーションが生まれるんでしょうね。

さてもう1曲聴いてみましょう。
もう1曲「越冬つばめ」を聴く
大体スピーカーから出てくる音っていうのは、後ろの伴奏とボーカルが平行して出てきちゃうことが多いんですけど 今聞いた感じでは、ちゃんと声が前に出ていますね。
声が前にでて、ライブ感がありますね。
ONKYO いわゆる客席で聞くのと同じポジションということですよね。
でもCDで聞く場合は、声がベタッとしちゃうんですよね。 それが違うな、と思いました。だから声がすごく生っぽく聞こえる。
歌い手としてはすごくうれしいですね。
ONKYO それはぜひ!そのコメントはぜひ書かせていただきます。
ボーカルと伴奏がきれいにわかれてますね、非常によく。だから言葉がわかりやすい。
ONKYO それは大事ですよね。やっぱり詩を伝えないとね。
この曲もそうですけど、たった3分くらいの曲でもそこにその主人公の女性の人生が凝縮されていると言ったら大げさなんですけど、ここに歌われている恋物語みたいなものが聴く人に伝わる。
どんな女性なんだろう、とか、本当にむくわれない恋をしている男性ってどんな感じなんだろう、とかですね、そういうところまで聴く人が感じてくれるよう。
歌う側も結局自分でドラマを作るんですよ、歌う前にストーリーを作って。
でないと歌えないんです。素では絶対歌えないんです。
やっぱりそこに入っていかないといけないし、こういう女性がいて、こういうドラマなのだっていうことを、一回描いてからでないとその歌の世界に入っていけないし。へらへら笑って歌うわけにもいかないですしね。(笑)


冬ソナより前から韓流に注目
ONKYO
さて映画のお話に移りましょう。 韓流に凝っているということですけど。
もうほんとによく見てますね〜!
ONKYO そうですか、やっぱり一般的な韓流ファンになられた方と同じように 「冬ソナ」スタートですか?
私、「冬ソナ」じゃないんですよ。「秋の童話」っていうところから入ったんです。
実は冬ソナはそのもっと後。冬ソナが日本中を駆け巡る2年くらい前に見たんですよ。
絶対受けるだろうな、と思っていたら、ワァーッと勢いが出て。
だから結構前から見ているんですよ。
ONKYO だったらもう「冬ソナブームなんてもう遅い遅い!」みたいな感じですね?
私にしてみればそうですね。ずっと前から見ていましたから。
ONKYO
では、森さんが大ファンのウォン・ビン主演の映画を見てみましょう。
最近みた映画で好きだったというウォン・ビン主演の「マイ・ブラサー」のDVDを見る。
いきなり降りてきたスクリーンに、また感激!
韓国の人たちは、両親や目上の方に対して、常に敬意を払っていますよね。
その辺がやっぱり今の日本には希薄になってきているような気がします。
ONKYO 韓流が支持されている理由はそんなところにもあるのでしょうか。
だから40・50代に受けるのかもしれませんね 。
ONKYO ところでウォン・ビンさんですが、これをみてファンになられたんですか?
いえいえ、もう最初からですね。いろんなドラマとか映画を見てなかなかいいなぁと思って。演技がうまいんですよ!
(大画面で映画を見ながら)こういうお部屋があったらいいですよね。すばらしいなあ。
ONKYO 最近は映画はご覧になりますか?
仕事の方が忙しくて、なかなか行けません。
観たい映画は本当にたくさんあるんですけど・・・。
ONKYO 素晴らしい映画を観て、それが歌の方にも活かせればいいですよね
映画を観てる間はほんとにその世界だけになれますからね。
そうすると自分でも何かに置き換えて作りやすくなるんですよ。
ONKYO 映画館に行けないのでしたら、こんなホームシアターで楽しめます。
そうですね。こんな部屋が欲しいです。
ONKYO 是非作ってくださいよ。
思わずオンキヨースタッフは営業モードに・・・・・。

 

モネのDVDに感激! 
美術鑑賞が大好きという森昌子さん。イギリスBBC制作「モネに夢中」のDVDを見る
うわぁ〜、一番モネが好きなんですよ。
ONKYO そうですか! 喜んでいただいてよかったです。
モネとか、ルノアールが大好きです。
ONKYO モネはどの作品が好きですか?といっても選ぶのは難しいですかね。

モネはみんないいですね〜選べないなぁ。
やっぱその年代によって色合いとか手法とか書き方も違ってきていますし。
どれも素晴らしいですよね。このDVDはうれしいな〜

ONKYO オランジェリー(※1)にも行かれましたか?
行ってないんですよ〜!
エルミタージュ(※2)とオランジェリーは絶対行きたいと思っています。
スクリーンに次々映し出されるモネの名画に感激
そうそう、これもみたなぁ〜。 結構日本にもモネは来ていますよね。
ONKYO そうですね、ファンが多いですからね。森昌子さんとモネの出会いはどんな感じだったのですか?
渋谷で印象派の展覧会をやっていたときにふらっと見に入ったのがきっかけです。 こんなすばらしい世界があるんだと思いました。 それ以来、ファンになってしまいました。
大画面で好きな絵画を見るという体験をした森さん。
大変満足していただきました。

(※1)
フランス、パリのオランジェリー美術館。モネの「睡蓮」が主な所蔵品
(※2)
ロシア、サンクトペテルブルグにあるエルミタージュ美術館。


客席との一体感を大事にしたい
ONKYO
今後の活動についてお聞きします。
先ほどもお話しましたように「これが森昌子!」という型にはまったものではなく、幅広いジャンルを取り上げていきたいです。 これからは、がむしゃらにやってきた14年間とは違って、自分のやりたいことをどんどん取り入れて楽しみながら表現できればと思います。
ONKYO コンサートツアーも始まりますね?
はい、各地で開催させていただきます。今、構成を考えているところです。
ONKYO どんなステージにしていきたいですか?
お客様との一体感を大切にしたいですね。
コンサートが始まって時間がたつにつれ、ステージと客席との距離感が縮まってきてひとつになる瞬間というのがあるんですけど、そのときは歌っている側も聞いている側も最高の体験ができる瞬間です。そんな時間を共有できるようなステージにしていきたいです。
ONKYO 今日はありがとうございました。
頑張ってください。

ひとつひとつの質問に丁寧にそして熱く答えてくれた森昌子さん。歌が伝えるメッセージの 大切さを感じました。歌手としてのセカンドステージの成功をお祈りします。(田中)
私がお迎えする初ゲストが森昌子さんということで、とても緊張しました。森さんは荷物や衣装を「私が持つよ」とスタッフの方に声をかけられるなどとてもお優しい方でした。今後のご活躍を楽しみにしています!(加藤)


森 昌子 コンサート日程
10/3(火) 静岡県・沼津市民文化センター大ホール 14:30〜 18:30〜
10/8(日) 群馬県・群馬音楽センター   14:30〜 18:00〜
10/13(金) 栃木県・宇都宮市文化会館大ホール 14:30〜 18:30〜
10/16(月) 長野県・長野県民文化会館大ホール 14:30〜 18:30〜
11/29(水) 山梨県・山梨県民文化ホール   14:30〜 18:30〜
12/4 (月) 富山県・オーバード・ホール 14:30〜 18:30〜
12/11(月) 和歌山県田辺市・紀南文化会館 14:30〜 18:30〜
12/12(火) 和歌山県・和歌山県民文化会館 14:00〜 18:00〜


★ サイン

森 昌子さんにサインをいただきました。




<森昌子さんに関する情報はこちらでチェック>
 HORIPRO SQUARE   http://www.horipro.co.jp/talent/PF093/