「子供連れのお母さんにもクラシックを」
シアターピープルも第20回目を迎えました。記念すべき今回お迎えしたのはヴァイオリニストの高嶋ちさ子さん。e-onkyo musicでは高嶋さんのアルバム 『高嶋ちさ子 plays  ジブリ』を24bit/96kHzの高品質音源で配信中!全国コンサートツアーの合間を縫ってご多忙のところお越しいただきました。
「高嶋ちさ子 plays ジブリ(24bit/96kHz)」 好評配信中!


この度、コロムビアミュージックエンターテインメント様とのコラボレーションで高嶋さん選曲の
クラシック名曲コンピレーションをe-onkyo music限定で1年間配信する企画もスタート!


オンキヨー
e-onkyo musicでは6月に発売された『高嶋ちさ子 playsジブリ』を24bit/96kHzという非常にクオリティの高い音質で配信をしています。このジブリアルバムは、かつて作られたものに新録を加えてリメイクされたものということですがどんな思いでお作りになられたのでしょうか?
高 嶋
そうですね、前回、録り残していたものとか、あの頃はあまり自分がそんなに興味がなかった曲でも、子供が産まれて子供がすごく好きだったりすると、やっぱり入れておきたいな、という曲とか、あれからジブリの映画でヒットしたものも入れておきたかったですね。
オンキヨー
ジブリの音楽というのは結構いろんな方が取り上げていて、クラシックだけでなくいろんなジャンルでたくさんのカバー集が出ていると思いますが、その中で、この作品集はここが違う、というものってあるのでしょうか?
高 嶋
当然ながら私がやっているのでヴァイオリンがメインのアレンジです(笑)。ジブリというと、子供のアニメということで、聴きやすい感じの曲が多いと思うのですけど、このアルバムでは非常に大人っぽい、洗練されたアレンジもあるんです。たとえば「ルパン三世」とかも非常にかっこいいアレンジになっています。あとは「アダージョ・カラヤン」に入っていてもおかしくないような、オーケストラアレンジとか。
いろんな種類のアレンジが入っているっていうところが“私っぽい”というか、このアルバムの聞きどころと言えますね。
オンキヨー
なるほど。ご自身はジブリの作品をよく映画でご覧になりますか?
高 嶋
昔はあまり観たことなかったんですけど、子供が産まれて相当観るようになりましたね。
オンキヨー
お気に入りの作品はありますか?
高 嶋
そうですね、やはり「崖の上のポニョ」が好きですね。  
オンキヨー
お子さんも結構お好きですか?  
高 嶋
好きですね。二人でずっと観ているって感じです。
オンキヨー
このアルバムの中に入っている曲で一番これがお気に入りというのはどの曲でしょうか? 
高 嶋
かっこいいアレンジの「ルパン三世」も好きなんですが、「耳をすませば」が、すごい好きなアレンジでよく弾いています。でも私が好きな程には、スタッフのみんなは好きじゃないらしく(笑)
その辺の温度差をすごい感じながらいつも弾いているんです。(笑) 
オンキヨー
じゃあ、一番お好きな「耳をすませば」をちょっと聴いてみましょうか。  
高 嶋
はい、ぜひ。

♪耳をすませば 試聴はこちら 



オンキヨー
いかがでしたでしょうか?CDよりいい音でお届けしています。どちらかというと録音スタジオのモニターで聴いてるのと同じぐらいの音質レベルなんです。
高 嶋
そうですね、本当に同じですね。こんなにクリアに聴こえるようだと、ちょっと作り方変えなきゃいけないな(笑)
(オンキヨーならびにスタッフ、爆笑)
高 嶋
私だいたい仕上がりは車の中で聴くんですよ。だってみんながこんないい音響装置で聴く訳じゃないから、そんな細かいことにこだわるよりも、こう大まかに音楽を聴こうと思って、車の中で、街の雑踏の中で聴くから、そこに焦点あててたんですけど、みんながこんな立派な機器を持たれると、ちょっと考え直さないとな(笑)
オンキヨー
(笑)逆にね、今、ポータブルオーディオでヘッドホンして聴いているだけでではちょっともの足りないというユーザー様も結構いらっしゃるんです。
 
高 嶋
へー。そうなんですか
オンキヨー
そのようなニーズにお応えする意味でこういった高音質の音楽配信サービスを始めてるんですけども、結構こういう環境で聴いてらっしゃる方も多いので、ぜひとも、次回作はそのあたりも意識していただけるといいかも知れません。
高 嶋
そのあたり考えなきゃだめですね、ホントに。
オンキヨー
さてこの『高嶋ちさ子の名曲案内』という本をちょっと読ませていただいたんですけども。
高 嶋
ありがとうございます。
オンキヨー
家で音楽を聴かないということですが・・・。
高 嶋
全く聴かないです。
オンキヨー
家は無音状態ということで(笑)。
高 嶋
無音状態です。
オンキヨー
では家でくつろいで聴くということがありえないんですね、高嶋さんの場合は(笑)。
高 嶋
音楽を聴いて寛げないんですよ。なぜか寛げないんですよね。
オンキヨー
お仕事だからですかね、やっぱり。
 
高 嶋
どうしても、どんなジャンルの音楽を聴いても、なんかこれこういう風にできるんじゃないかとか、今度こういう風にする時に使えるんじゃないかとか、そういう耳で聴いちゃうんですよね。
 
オンキヨー
お子様に聴かせてあげたりということもないのですか?
高 嶋
それも全くしてなくて。胎教でもなにも聴かせていないし、無音の状態で育っているから、逆に物音とかにすごい敏感になっちゃって。音は、音痴なベビーシッターさんの歌だけ(笑)。
それはそれでまずいなあと思ってるんですけど。
オンキヨー
ではもう一曲、仕事モードにルパンをちょっとだけ(笑)あのアレンジ僕も好きなんですよ。
 (「ルパン」鑑賞中)

♪ルパン三世 試聴はこちら

オンキヨー
ルパンらしくないアレンジ、でもルパンだ、というか。なんかそこが面白いなっていう感じがするんですよね。
高 嶋
そうですよね。


オンキヨー
さて今度コロムビアミュージックさんと一緒に「高嶋ちさ子Thank Youプロジェクト」という企画が始まります。高嶋さんがクラシックの曲の中から、毎月様々なテーマに基づいて選曲していただくというオリジナルコンピレーション企画です。特におすすめのタイトルなどはございますか?
高 嶋
そうですね。そういうところでいうと、10月に企画している「悪魔の選ぶデビクラシック」っていうのがおもしろいかなとは自分では思ったんですけど。
私のあだ名が「悪魔」っていうことで、悪魔っぽい曲を選んでみました。悪魔という言葉を使っている曲というとピアゾラの「悪魔のロマンス」かタルティーニの「悪魔のトリル」ぐらいしかないんですけど、それに拘らず曲調がちょっと悪魔っぽいようなものを選んでいるので、それはおもしろいんじゃないかなと。ひねってるものが多いんですよ。
オンキヨー
いまクラシックのコンピレーションは結構発売されているんですけど、このように、ちょっと違った観点でピックアップしてみるのも面白いですよね。
高 嶋
ちょこちょこと自分の曲を入れてるとことかね。かわいいですよね(笑)
オンキヨー
それ大歓迎です(笑)。
高 嶋
ありがとうございます。
オンキヨー
この企画、12ヶ月間、毎月最終水曜日は、「ちさ子の日」ということで宣伝をして参りますので。
最終水曜日です。楽しみにしていただけるようにやっていきたいと思います。
高 嶋
よろしくお願いします。
オンキヨー
最後に、今後の音楽活動について、どんなことにチャレンジしていきたいか、抱負をお伺いできますか?
高 嶋
子供が産まれたということもあって、だんだん子供目線で物事を考えるようになっているんです。ただ、子供の為のクラシックっていうのはよくあるんですが、子供たちだけでなく同時に育児に疲れてるお母さん達にもクラシックを聴いてなごんでもらいたいなという気持ちがあるので、バギーコンサートというのを今企画しています。子供をバギーに乗っけてお母さんも一緒にコンサート会場に来てくださいっていうコンサートシリーズで、それを一生懸命やろうかなと思ってます。
オンキヨー
要するに、みなさんも聴く時にもバギーを持って聴くという?
高 嶋
そうです、そうです。
会場によっては、椅子が固定だったりしたら、隣の部屋にバギーを置いて、子供も一緒に聴いて、まあ、走り回ってもいいし。で、私達が弾いているところの前に、10畳ぐらいのスペースを作って、そこで子供たちが踊っても何してもいいような、騒いでも。
オンキヨー
なるほど。
高 嶋
何をしても気にしなくていいコンサート。普通はだいたい未就学児童お断りですけど。
オンキヨー
多いですよね、そうゆうのが。
高 嶋
未就学児童に来てもらえるようなコンサートをやりたいなと思ってます。
オンキヨー
なるほど、それは楽しいですね。世のお母さん方へ、やっぱり子供がいるからコンサートに行けないとかお芝居に行けないとか。結構そういうのがありますよね。
高 嶋
そうですよね。みんなだいたい自分の楽しみを犠牲にしているから、それを犠牲にせずに、それでいて子供にも、生のクラシックを聴いてもらえるような環境を作っていきたいなあと思っています。
オンキヨー
ありがとうございました。今後楽しみにしていますのでよろしくお願いします。
高 嶋
よろしくお願いします。




<インタビュアーコメント>
「クラシックをもっと身近なものにする」という思いをアルバムづくりという面だけでなく子持ちのお母さんのようになかなかじっくりコンサートで音楽を聴けない人たちのためのコンサートの企画という面からも実現していただいている高嶋さん。
インタビュー本編にはありませんが子育ての御苦労もいろいろお話をおうかがいしました。
音楽家としてまた母親として両立は大変だと思いますが今後も頑張っていただきたいと思います。応援しています。


★ サイン

高嶋ちさ子さんにサインをいただきました!




プロフィール

高嶋ちさ子プロフィール
6歳からヴァイオリンを始め、これまでに徳永二男、江藤俊哉、ショーコ・アキ・アールの各氏に師事。桐朋学園大学を経て、1994年イェール大学音楽学部大学院修士課程アーティスト・ディプロマコースを卒業。
'94年マイケル・ティルソン・トーマス率いるマイアミのオーケストラ、ニュー・ワールド・シンフォニー(NWS)に入団。一方日本では'95年5月にCDデビュー。97年本拠地を日本に移し、本格的に活動を始める。
これまでに、フジテレビの軽部真一アナウンサーとの共同プロデュースによる「めざましクラシックス」や、コンポーザーピアニスト加羽沢美濃と組んだ「CHISA&MINO」、そしてチェロを加えたトリオ編成など多様な演奏形態をとりながらも、あくまでもアコースティックな音色にこだわり、年間100本以上のコンサートを開催。全国各地で数多くの観客を集め新たなクラシックファンを獲得している。
05年10月、自身初となる書籍「ヴァイオリニストの音楽案内-クラシック名曲50選」(PHP新書)と「知識ゼロからのクラシック入門」(幻冬舎)を刊行。
06年には、プロジェクト「高嶋ちさ子 12人のヴァイオリニスト」を立ち上げ、多いに注目を集める。
08年は5月に新イタリア合奏団、12月にベルリン・フィル・ヴァイオリンアンサンブルとのツアーが行われた。11月には「高嶋ちさ子の名曲案内〜心が10倍豊になるクラシック」(PHP新書)を発売。
現在、演奏活動を中心としながらも、テレビ・ラジオ番組の出演などでそのキャラクターが評価され、活動の場は更に拡がりを見せている。

最新CD:高嶋ちさ子playsジブリ (コロムビアミュージックエンタテインメント)
最新本:高嶋ちさ子の名曲案内〜心が10倍豊になるクラシック」 (PHP新書)
愛用器:ストラディバリウス(1736年製) 愛称:ルーシー