■海外の部 西アジア中東地域 Bグループ(25才以下) 佳作 「私の人生を変えた点字」 ベケシェフ・ダスタン 23才 (キルギス 男性) |
| 私は盲学校で初めて点字と出会いました。その時、私は一年生でした。まず、六つの点から成るマスを作ることを教わり、その後着実にアルファベットを学んでいきました。 そのころ、私はまだ全盲ではなく、両親は私に墨字の読み書きを教えました。両親は点字という素晴らしいものの存在を知りませんでした。そのため、この点の組み合わせを覚えることは私にとって困難でした。でも、父は自分も点字を学び、家で私が点字を勉強するのを助けてくれました。さまざまな困難にもかかわらず、点字の学習は面白いものでした。視覚障害者のために点字で絵が描けることを知り驚きました。点字で読んだ最初の本は、今でも覚えています。それは「オズの魔法使い」でした。その時、ひとりで本が読めることにとても興奮を覚えました。 5年生の時、チェスを学び始めました。この時も、点字が大きな助けとなりました。チェスに関する本を読んだり、有名な棋士の試合を分析したりすることができました。私はさまざまな競技会に参加し、いくつかの賞を受賞しました。現在、チェスの初段となりましたが、これは点字がなければ不可能だったと確信しています。 チェスの他にも私にはたくさんの趣味があります。その一つはギターを弾くことです。ギターのコードを書いたり、覚えたい曲の音符を読んだりするのに点字は非常に便利です。 高校卒業後、キルギス−ロシア・スラビック大学に入学しました。法律を勉強し、民法の弁護士として卒業しました。大学では教科書を読んだり、講義のノートを取ったり、宿題をしたり、レポートを書くのに点字を使いました。点字のおかげでいつも試験勉強を十分にすることが出来ました。 私は大学でエルツィン奨学金を獲得しさえしました。この奨学金は勉学において優秀な成績を収め、教育機関で社会生活活動に積極的に参加した学生に贈られる奨学金です。私は様々な会議に出席かる機会を得ました。そんな時は、会議やセミナーの前に復習できるように、点字でレポートを作成し持参しました。 コンピューターの使い方を学ぶためにも点字は有効でした。初めて読んだコンピューターに関する本は、点字版の「Windows98」でした。 最近では、オーディオブックや読み上げソフトが入ったコンピューターなど、視覚障害者が情報を得る手段はたくさん出てきています。しかし、だからといって、点字の重要性が下がるわけではありません。私は職場や毎日の生活の中で点字をよく使っています。ノートを取ったり、電話番号や重要な日付を控えたり、あるいは忘れないようにメモを取ったりします。私は常に小さなメモ帳を携帯し、なくしたり忘れたりしたくないことは全て書き留めておきます。 点字はひとつの言語のようなものです。点字のおかげで、視覚障害者は意思疎通を図り、物事を学び、情報を得て、他の人たちのように読み書きをすることができます。私は専門性のすべてを身に付け、目標を達成してきましたが、今までの業績すべてが点字なしでは成し遂げられなかったと確信しています。 |