■国内の部 特別賞 「ぼくとピアノ」 富山県立盲学校中学部1年 藤縄祐樹(12) |
| ぼくにとってピアノは、とても大切なものです。小さい時の遊びといえばキーボードでばかり遊んでいたそうです。そのキーボードで、初めて曲を弾いたとき、お母さんはびっくりして涙が出たそうです。 幼稚部の年長の頃には、おとうさんの持っていたピアノ曲のレコードを聴いて、とても気に入り毎日のようにスピーカーに耳をくっつけて、じーっと聴き、何回か聴いているうちに覚えてピアノで弾いていたそうです。 好きな曲に出会うと、『あっ、この曲いいなぁ』と思うと、何度も聞きながら、そうやって覚えて、弾けるようになった曲は100曲近くになりました。そんな時、新川文化ホールでコンサート用のピアノ演奏を大ホールで体験できるというのを知り、すぐに申し込み、初めて大きなホールで、グランドピアノを弾いてみました。そのピアノは、ベェーゼンドルファーというピアノでした。とても大きくて、やわらかい響きがありました。いっぺんで、僕は気に入りました。1時間そのピアノを弾くことができるのですが、初めは慣れなくて、音がぜんぜん響きませんでした。だけど、そのピアノを弾けたことがとても楽しかったです。 それからは、新川文化ホールで弾ける機会があるたびに、毎回何を弾こうか考えたり、いろんなCDを何度も聞いて曲を覚えたりします。体験できる1時間、いつもぼくはミニコンサートのようにして、12〜13曲弾いてきます。そして、それをCDに録音してもらいます。家に帰ってから、それをもう一度聴くのが、とても楽しくてたまりません。『あっ、ここ間違えとる』や、『ここのところは、とてもいいぞ』と、家族で聴きかえします。2年間で、ぼくのCDは13枚になりました。今年も、新しい曲にたくさんチャレンジして弾き、どんどん自分のCDを増やしたいと思います。 ぼくは、ピアノが大好きです、弾くのがとても楽しいです。ぼくのピアノを聴いてくれた人に『上手だったよ』『すごいね〜』『よかったよ』『感動したよ』『佑樹君の弾くピアノは心がとてもなごむよ』と言われた時、そして何よりも、たくさんの拍手をもらった時が、とても嬉しいです。 ピアノは僕にとって、いろんなことを表現できるとても大切なものです。ピアノで、喜びや悲しみ怒りを感じ、そして季節を感じ、その中でいろんな人とも出会ってきました。 6年間交流した藤の木小学校、3年半交流した上市中央小の皆とも、音楽の授業を通して合奏したり合唱したり、ぼくのピアノを聴いてもらったりしました。とてもよかったです。盲学校では一人だけの授業がとても多く、ちょっと寂しい時もあるので、大勢でする音楽に最初はおっかなびっくりだったけど、そのうち皆の音を聞いて『上手だなぁ』と思ったり、『自分の方が上手だぞ』と思いながらする授業は、本当に楽しかったです。中学部になり交流はなくなりましたが、いつかまた、皆と音楽の中で会話ができるといいなぁと思います。 これらかの目標は、ピアノを弾く人になって、いろんな曲も作って、たくさんの人にコンサートを聴きに来てもらえるようになりたいです。そのためにも、もっともっと練習して上手になれるように頑張りたいです 。 |