■海外の部 WBU−AP地域 佳作
(ジュニア・グループ)
「音声と点字機器を最大限にいかす」   カンボジア ファン・ソフィア(24 歳・男性)

  視覚障害のある人は、適切なサービスにアクセスできるのがとても困難です。視覚を持たないために、主に聴覚に頼って私たちは重要な日常生活のコミュニケーションを行っています。幸いにも、私たちを援助し、困難を緩和するために科学者がさまざまな音声装置や点字関連の道具を開発してくれました。
  視覚障害は日常生活で完全に耳に頼っています。テレビ、ラジオ、カセットレコーダー、CDプレイヤー、JAWS、Windowsソフトウェアの入ったコンピューター、電話、音声時計など、実にさまざまな音声装置を使います。 点字器や点筆、点字タイプライターなどの点字関連機器にも頼っています。
  私はいろいろな音声装置や点字の補助具を使えることによって、本当にたくさんのものを得ることができました。
  第一に、私を無学と無知から解放してくれました。例えば、私は先天盲で、学校に行くことができませんでした。それは、私にとって暗闇と絶望の人生でした。必要なものすべてを完全に両親に頼らなければならなかったのです。
  しかし、 2005年に私の人生に大きな転機が訪れました。カンボジア盲人協会(ABC)により、音声装置と点字関連機器を使う訓練が受けられることになったのです。これらの技術を身につけ、価値と重要性のある新しい人間になったような気がしました。今では、テープレコーダーや電話、電子メール、インターネットなどを使い、実にいろいろな手段で他の人々と効果的にコミュニケーションをとることができます。コンピューターに入力することで、国内だけではなく、海外の人々や友人と連絡をとることができ、インターネットは、あらゆる種類の知識や情報を検索することができます。テープレコーダーを使えば、録音された素材や書類、もちろん音楽や歌も聴くことができます。
  点字器具もまた、私の生活に重要な役割を担っています。点字を読み書きすることで、私はタイや日本など、いろいろな国の視覚障害の友人とやりとりをすることができます。点字器具はメモをとることも可能にしてくれました。これは、キッチンの管理や料理のために、特に役にたちました。点字のタグを用意して、砂糖や塩、胡椒(こしょう)など香辛料の容器に点字をつけておくのです。こうしておけば、料理のときに、調味料を正しく使い分けることができます。
  テレビやラジオは、自然災害、経済開発、政治紛争などなついての情報を、国内、国外レベルともに知らせてくれます。
  例えば3年前、私の家族は生活の糧である鶏の群を飼っていました。ある日、カンボジアが鳥インフルエンザに見舞われました。幸運にも、私たちはラジオやテレビでこの病気が流行する可能性について警告を受けました。そして、その危険性と流行するかも知れない影響から、安全であるためにとるべき処置についても。同じメディアから教育を受けましたため、私たちは鳥がインフルエンザにかかるのを防ぐために何をするべきかについて分かっていました。
  別の例では、昨年、私の住む地区に激流による洪水がありました。メディアによって警告を受け、私たちは財産を守り、動物たちと一緒により安全な場所に避難することができました。
  娯楽に関しては、私はラジオや録音された音楽やジョークで、大変癒やされました。それらは憂鬱(ゆううつ)な気分やストレスを取り除くのに大きな手助けになりました。以前、私の家族は、その日暮らしをしており、私はその窮状に大いに悩みました。幸いにも、ラジオとテープレコーダーがあり、しばらくは少なくとも問題を忘れるのを助けてくれました。
  点字器具については、就職の機会を得るのに役立ちました? 私はカンボジア盲人協会の図書館員として選ばれたのです。点字のおかげで仕事をすることができ、それも盲人のための図書館員として働くことができました。私は盲人コミュニティーのために働き、仕事に対して適切な報酬を受けていることに喜びと誇りを感じています。
  最後に、音声装置と点字は私にとって、また他の視覚障害者にとって大きな重要性を持つものです。一般的な知識を増やすための助けになり、簡単かつ早く意思疎通を図ることができるようにしてくれました。実際、私の生活は音声と点字によって一変し、私は教育の機会に恵まれ、ついに職を得ることができました。
  私たち盲人は、音声や点字の機器から本当に多くの恩恵を受けており、個人的にも、私は深く感謝しています。このような機器なしでは、私のような視覚障害者は、まだ暗闇の中にいて、社会から排斥されて生きていたでしょう。

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