■海外の部 WBU−AP地域 佳作
(ジュニア・グループ)
「視覚障害者から平和へのメッセージ」   中国・香港 ワン・チ・ウァイ (20歳・男性)

  あなたも私も 私たちはみんな同じ人間です。 そして、この世界のなかで私達は多数派を占めています。この世界は、さまざまな背景を持つ多くの異なる人種から構成されています。 実際には、世界がどのように形成されるかは、私たちがどのように行動し、お互いがどのように接するかに大きく依存しているのです。ですから、世界平和のためには、私たちひとりひとりが何らかの努力をしなければなりません。世界を構成するものとして、平和の実現にむけて、私たちが責任の一端を担うべきです。
  といっても、私達の知識や経験がさまざまなので、世界平和についての解釈は、人によって異なります。ある人々は、世界平和のためには、テロリズムと戦うことだと考えているかも知れません。また、すべての生物、特に動物の命に対する暴力に対抗することからと考えている人々もいるでしょう。また、愛に満ち、調和のとれた生活環境をつくり上げるようにと考えている人もいるでしょう。
  私は、現時点で平和を実行するのは不可能に近いと思っています。それでも、私たちは、長い期間をかけてこの目標に向かって努力しなければなりません。
  世界の平和を実現するには、以下の3つのことが必要です。
@社会の基本的ニーズを満たすこと
A機会の均等
B互いに愛し、尊敬しあうこと
  社会の基本的ニーズを満たすということは、すべての人間に食糧が行き渡るようにすることを意味します。特に子供が成長するのに必要な栄養が十分に行き渡らなくてはなりません。すべての人に十分な水と住まい、そして適切にケアをすることが求められます。
  そのように世界の安全を提供するために多くの人が尽力しているにもかかわらず、現実には餓えや栄養失調、ホームレスにさいなまれている人々もまたたくさんいます。
  この基本的で重要な仕事が果たされないなら、結果的に人々の身体的、精神的なダメージは国の発展に深刻な影響を与えます。地球上の人間の基本的ニーズを満たすことに成功すれば、誰もがコミュニティーや社会の発展に専念する時間やエネルギーを持てることになるでしょう。そうすれば、教育にもっと力を注ぐことができ、モラルを尊重し、仲間同士のかかわり、社会参加などの活動が活発になるでしょう。
  こうした状況ができれば、残りの2つの課題である、機会均等と世界中すべての人に対する愛情を持つといったことも実現するのです。 機会均等の概念は、障害を持つ人には 特に重要です。障害があるなしを問わず、私たちひとりひとりは才能と可能性を秘めた唯一の存在です。誰にでも均等な機会が与えられ、各自の持つ才能や能力を発揮して社会に貢献すべきです。
  現在、世界では、一部の人々は抑圧されて、社会に貢献できずにいます。こうした抑圧により、経済的援助が得られなかったり施設から追い出されたりします。多くの場合、そのような抑圧や抑制は既存システムのなかで制度化されてしまっています。抑圧された人々は、社会活動に参加する機会がほとんどなく、まともな職業についたり、適切な収入を得たりすることができません。その結果、そうした人々は仕方なく政府の福祉や民間からの施しに頼って生活をすることになります。これは自我や自尊心を大きく傷つけることになります。
  私たちは、すべての人々にとっての好ましい発展を促進し、誰もが自分のニーズを満たすべく、可能性や才能を開花させられるような環境を作らなければなりません。互いに信頼をもって接し、互いの幸福に貢献しているという感覚を伝えなければなりません。こうすることによってだけ、お互いに帰属意識を持ち、積極的に接することができるのです。
  私は、人はみな愛され、尊重される権利を持っていると信じます。残念ながら、現状では、愛と尊敬を得られない人々もいます。例えば、個人のレベルでは、両親や保護者から虐待を受ける子供たちがいます。政治レベルでは、侵略を受け自分たちを守るすべがない国々もあります。
  私たちは、よい見本をまねることによって愛と尊敬が学べるような前向きな経験ができる環境と社会を作らなければなりません。人々がお互いを気づかう愛すべきコミュニティーを作らなくてはなりません。そうすれば、社会はお互いに尊重しあい、愛すべき関係の上に成り立つことになるでしょう。平和な世界をもたらすのは私の夢です。私はみなさんとこの夢を共有したいと思います。私のいうことを信じていただけるなら、手をとりあって、究極のゴールに向かって働きかけましょう!

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