海外の部 WBU-AP地域 ジュニア・グループ 優秀賞
「視覚障害のあり方を変えること」
ベトナム グエン・バン・チュン (19歳・男性)
 それには、私を絶望から救ってくれる力がありました。それは、暗闇から私を導いて、魂の輝きを見せてくれました。本当に、それは、私に大切な多くの良いことを与えてくれました。
 私が話している奇跡的な「それ」とは何でしょう。それは点字です! 点字は人生で最も暗黒の日々から私を救い出してくれたのです。
 アジアでは、視覚障害を持って生まれると、不運な子供とみなされます。実際に私の人生は、望みがない、果てしない暗いトンネルでした。
 私には、他の子供たちのように学校へ行きたいという強い願望がありました。しかし、私の願いは断ち切られ、暗闇と絶望だけが行く手を阻み続けました。私の人生の最も暗かった時、一点の光が現れ始めました。そして突然、美しくて素晴らしいことが起こりました――点字を学ぶ機会に恵まれたのです。それは1999年6月のことで、本当に人生の大きな転機でした。点字が私を変え、私の生活を変えました。そして、夢を育て、それを現実に変えてくれたのでした。
 最初はこのことが信じられませんでした。私は点字と呼ばれている小さい点に夢中になり、点字は学習のための私の道具となりました。短期間で点字を使って、上手に読み書きができるようになりました。点字によって全ての本に接することができるようになったのです。これらの本を通して、私は視覚障害者協会の活動を知り、他の視覚障害者が障害を克服して普通の生活を送り、社会に貢献していることを知ったのです。このことは私に希望と勇気を与え、視覚障害の困難に打ち勝ち、自分の能力を生かせるという信念を持つことができました。
 点字のおかげでとうとう、学校に行くという夢が実現しました。私は故郷で、他の目が見える学生と共に公立学校に通い始めました。私は自分自身をポジティブに見る方法を、徐々に学びました。そのおかげで、他の人たちや友人たちの私に対する見方と態度が変わりました。
 そのうち、優秀な学生と認められ、たくさんの価値ある賞を頂きました。最初は、地区における9年生の化学の成績で1位になりました。それから、地方のレベル試験において11年生と12年生の歴史の試験で2位になりました。
 私は地区レベルから地方レベルにわたるまで、多くの会議に参加しました、そして、たくさんのスピーチをしました。周囲の人々と友人から哀れみではなく、多くの尊敬と名誉を得ることができました。2008年に、私はこれまでにない幸福を得ることができました。「点字の速書と速読の方法」という大会で優勝したのです。ベトナムの視覚障害者協会から表彰状を受け取るために壇上に上がったときは、本当に最高の瞬間でした。私は誇りと素晴らしい喜びを感じました!
 さらに、ベトナムのグエン・ミン・チェット国家主席に会う機会が訪れた時が、人生で最も素晴らしい瞬間でした。主席からいただいた点字本は、私にやる気を起こしてくれました。また、私の人生における挑戦と、困難を克服する努力を続ける勇気で満たしてくれます。
 このように点字によって、自分の暗くて否定的な考えを払いのけるのに役立ち、私が家族にとって、また社会にとって役に立つ人間になることができました。私がフィ理科大学で、ソーシャルワークの勉強を始めるためにコンピュータ技術で点字を利用することができた時、この信念はさらに強くなりました。より多くの情報を得ることができるだけでなくて、インターネットを通じて他の人とこの情報を共有することもできたのです。
 他のオーディオ機器の導入で、私は作詞をすることができるようになり、音楽をより楽しむようになりました。さらに、白杖(はくじょう)によって一人で歩くことができるようになり、もっと自信がつきました。白杖のおかげで私は移動する時に、あまり他の人に依存せずにすむようになりました。
 点字、オーディオ機器と白杖のおかげで、私の劣等感は消えました! これらのものによって私は、受けた愛に報いることができるようになり、両親、先生や友人が常に私を誇りに思ってもらえるように、もっと多くのことを成し遂げるられると思っています。