海外の部 EBU地域 ジュニア・グループ 佳作
「点字」
イギリス アレクシア・スロアネ (11歳)
  世界には196の国と6909の言語があります。でも、盛り上がった点を使って読み書きするコード体系はたった一つしかありません。点字という初めてのデジタル形式の文字です。誕生してから200年以上の間、六つの魔法の点を何百万人という人々が触り、点はその何百万人もの人たちの人生に関わってきました。世界の七不思議というのがありますが、点字もまた不思議です。盛り上がった小さな六つの点の不思議。晴眼者には決してわからないでしょう。点に触れると言葉になり、点が指を触り返してくれます。

 点字はつないでくれます
 点字は勇気を与えてくれます
 点字は解放してくれます
 点字は教えてくれます

 私の指は空。空の下では、整然としたつぼみの列が生まれ花開きます
 世界は私の膝の上に
 すばらしい点字とその生みの親に感謝を

 点字の持続性、気品、普遍性、効率性には驚くばかりです。すべてとは言わなくてもほとんどの言語は、その言語の複雑性も含めて点字コードで表すことができます。それだけでなく、音楽や数学、コンピューターにも点字を使うことができるのです。コードのバリエーションやその使い方について熱い議論が行われ、意見の対立もありましたが、それでも点字は生き残り、今も使われています。

 私の小さな点字コンピューターの点字ディスプレーの上を、私の手が優雅に滑らかに動いていきます。ディスプレー上には、ルイ・ブライユの記念の点字が並んでいます。私は通訳者になるという夢を実現させることができるでしょうか。技術の進歩によって通訳機械が開発されて通訳者はいなくなるだろうと言う人がいても、点字があれば夢を実現できるという自信があります。
 技術の進歩によって点字は損なわれるどころか、むしろこれまで以上に力を発揮することができると確信しています。まるで踊っているかのような点たちは、これからもずっと連帯して点字を作っていくだろうという確信があります。
 ルイ・ブライユが人類に残してくれたこの素晴らしい贈り物の意味を、彼が生きている間に知ることができていたなら! 電子装置を介して点字を使って交流する様子を彼が見ることができていたなら! ブライユの発明が偉業となり、彼の名を永遠に冠することになるということを知ったら、彼は本当に驚いたでしょう。
 私の未来と同様に点字の未来もまた明るく、ますます多くの人に利用されることでしょう。ルイ・ブライユと点字に万歳!