海外の部 ABU地域 ジュニア・グループ 佳作
「視覚障害者が抱える問題を解決するための組織の役割」
パキスタン ザファール・ メームード・ アッバシ (20歳・男性)
 今日の世界では、組織が結束してほかの人とは違った特徴を持つ人々が抱える問題を提起することは、非常に重要です。視覚障害者は、社会における日常の生活で数々の問題に直面しています。政府や一般市民に対しこれらの問題を提起し、持続的な解決方策を見つけるために、視覚障害者を支援する専門の組織の必要性が今までになく高まっています。
 生活は過去に比べて便利になりましたが、同時にさらに複雑にもなっています。生活の便宜から恩恵を受け、複雑性に対処するために、視覚障害者が支援を受けるための最善の基盤は、視覚障害者のための組織です。
 世界中のほとんどの国では、視覚障害者に対する支援活動を行うそういった組織が存在しています。問題なのは、その他の障害を持つ人々が運営している組織や、視覚障害者が抱える問題や困難にまったく関わりが無い人々が運営する組織も存在するということです。この傾向のマイナスの結果は、視覚障害者が直面している問題に対して的確に焦点が当たらないために、結果的には視覚障害者が窮地に追い込まれてしまうことです。視覚障害者が抱えている問題が的確に提起されなければ、問題はかえって複雑化してしまうのです。これらの問題を適切に、有効な方法で提唱できるのは、視覚障害者のために専門に活動する組織であり、さらに良いのは、視覚障害者自身が働き、運営している組織です。
 パキスタンにある視覚障害者のため組織として、この論議を証明する一番良い例は、パキスタンで一番長く、活発な活動を行っているパキスタン視覚障害協会(PAB)です。この組織はこれまでに視覚障害者が直面している問題の解決を成功させてきた多くの実績があります。しかし、効果的な解決方策を必要としている多くの問題がimaだ存在し、PAB はその解決のために積極的な活動を行っています。さらに良いのは、視覚障害者のために活動を行っている組織が、地域と世界規模の両方の活動を行っていることです。この活動の最終成果は、視覚障害者が自分たちの問題を伝え、抗議を行い、直面している問題を解決するための効果的な基盤があることです。
 そのような組織が成功するためには、視覚障害者がかかわる義務があります。視覚障害を持つ本人たちが問題解決のために立ち上がらなければならないと認識する必要があります。障害者は問題解決のために他人が努力し、活動することに依存してはいけません。視覚障害者のためにできる最善の方法は、活動を行っている複数の異なる組織間で協力することです。この方法における重要なステップは、議題の概略をまとめ、複数の組織が団結して基盤を作り、視覚障害者が直面している課題を提起することです。視覚障害者が組織と協力して活動しなければ、問題の解決はさらに困難になります。私たちはお互いの経験から、前進する方法を学ぶことができます。
 パキスタン、そして他国においても、障害者の生活のさまざまな分野で支援を行っている組織があります。彼らの活動内容としては、教育の提供や、職業訓練、生活の異なる分野で生計を立てる方法の伝授などがあります。これらの組織は、視覚障害者、その他の障害を持つ人、それから障害を持たない人々が連携し、共同して組織することにより運営されています。これらの組織の活動は確かに賞賛に値しますが、より多くの成果を挙げ、配当金を増やすには、このような組織は視覚障害者自身により組織され、運営される必要があります。 異なる部門で活動を行っている協会が、どのように前進するべきかを示す好例です。
 前述のように、パキスタンではパキスタン視覚障害協会(PAB)が視覚障害者のために率先して主な活動を行っている統括組織です。この協会のような組織は、他国でも存在するでしょう。パキスタンにおいても、視覚障害者に積極的に教育を提供しているその他の組織があります。公共機関とは別に、民間部門で教育を受けている学校もあります。これらの機関では、障害を持つ人々が働き、運営を行う必要があります。
 数年前に、パキスタンの合議体の最高構成員である最高裁判所で起訴された有名な訴訟があります。訴訟内容は、視覚障害者による学校運営でした。以前の特別教育省の法律によると、視覚障害者は、特別教育施設の校長職を務めることはできませんでした。視覚障害者は裁判所で訴訟を起こし、勝訴の結果、裁判所は視覚障害者が学校の校長になることを認めただけではなく、視覚障害者の能力を信頼する宣言を行ったのです。同様の訴訟や前例の結果、視覚障害者が機会を与えられたならば、組織を運営することも可能であるということが証明されたのです。もし障害者がそのような機会を奪われるようなことがあれば、障害者は法律、組織、あるいは個人が相手であっても、それに対抗する勇気があるのです。
 視覚障害者に求められることは、彼らは連携、団結して、自分たちの仕事ができるように主張することです。視覚障害者が率先して活動すれば、一般社会は視覚障害者のリーダーとしての能力を認識するでしょう。 そのようにすることで、視覚障害者は問題を自分たちで解決できるだけではなく、 後世まで成果を伝えることができ、直面する問題も減ることでしょう。  議論を結論づけるにあたり、障害者が抱える問題を解決するための最善の基盤は、視覚障害者のために専門に活動を行う組織であることを改めて強調したいと思います。