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 Jドライブ(J'DRIVE)

Jドライブ

従来のスーパーウーファーではバスレフダクトを利用し、空気の共鳴/共振によって重低音の再生を行っていましたが、この方式だと再生帯域内で位相回転が生じやすく、不自然に低音再生になリがちでした。また、音圧を上げて迫力ある低音を再生しようとすると大きなキャビネット容積が必要でした。
そこでこれらの課題を解決する全く新しい方式として開発されたのがJドライブ方式です。
スピーカーユニット前面の容積を限界まで小さくした特殊な構造を採用し、高い圧力で圧縮膨張した空気を開口部から一気に放出する、いわばジェットエンジンのような空気の流れを作りだすことによって、自然で迫力ある重低音を再現することに成功しました。そして、この空気(音)の流れを視覚的に表現して、Jドライブという名称をつけました。

Jドライブの仕組み
マルチメディア用
スーパーウーファー
 SW-7A
SW-7Aを逆さから見た
内部構造イメージ
SW-7A SW-7A内部構造


過渡再生能力の比較(ウィグナー分布)

従来から多くのスーパーウーファーに採用されてきたバスレフ型やその変形方式は、共振を利用しているため、効率よく高い音圧が得られるというメリットがある反面、立ち上がりが遅く、その音色も固有のものになってしまうという問題がありました。
ところがそのような聴感イメージは通常の正弦波信号などで駆動して測定したデータから読み取ることは困難であり、また実際の楽音では測定信号のように全周波数にわたって一様でなく独特の過渡特性を含んでいることから、ここでは実際の楽音を測定信号として用いその再生忠実度を調べています。
下に示すのがバスドラムを1回鳴らした音をマイクロフォンで収音してFFTアナライザに取り込んだ時間軸信号とその波形を周波数分析した特性です。
聴感とリンクした解析を行うために、この波形を異なるウーファーシステムで再生させてマイクロフォンで収音しFFTアナライザで取り込み、ウィグナー分布という解析方法を用いて時間および周波数特性の動的な変化に付いて調べました。
時間領域と周波数領域

右下に示すのが時間波形(縦向きに配置しています)です。
この波形の最初の部分をウィグナー分布にしたものが左下のカラー化した等高線図です。
これは横軸に周波数をとり、縦軸が時間軸で、時間の経過(上から下に向かう)につれて、色で表した音圧の周波数分布がどのように変化していくかを表したものです。
左端に相対レベルと色の対応を示しています。元の音であるバスドラムでは、アタック時の高い音圧は幅広い周波数にわたって分布し、次第に音圧の高い周波数が変化しながら減衰していくのがわかります。

ウィグナー分布

Jドライブ方式ではアタックから減衰していく様子が元のバスドラムに極めて相似したパターンを再現しています。これに対してバスレフ型スーパーウーファーでは、アタックが遅れ、その音圧も緩やかに上昇し、周波数分布も幅狭く、そのあと共振による音が続いていくのがわかります。
このような分布を示すバスレフ型スーパーウーファーから再生される音だけを聴いても、私たちの脳は元の音を正しくイメージできません。
さらに、どんな音も、そのひとつひとつがメインスピーカーとスーパーウーファーから再生されます。私たちは両方から再生された音を合成して聴いていますが、仮にメインスピーカーの音が正しく再生されても、クォリティの低いスーパーウーファーの音が合成されると元の音とは違ったイメージが出来上がってしまいます。

バスレフ方式とJ’Drive方式のウィグナー分布比較

スーパーJドライブ

下図は実際のスーパーウーファーとその内部のイメージ図ですが、密閉型エンクロージャーに取り付けられた振動板の前面に極めて内容積の小さい部屋を設け、振動板の動きに応じて反応良く圧縮・膨張する前室の空気を短いダクトを通じて一気に伝送するのが「Jドライブ」方式です。
コンプレッション方式によって直接空気をドライブしているため、反応が早く、従来型スーパーウーファーに多く見られた時間軸の遅れを改善し、原音に忠実な再生が実現しました。さらに、ユニットの反作用によってキャビネットが煽られるのを防ぐため、2個のウーファーを向かい合わせて反作用を相殺するデュアルドライブ方式、これが「スーパーJドライブ」方式です。

Scepter SW-1とデュアルドライブ方式


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