SL-D1000 TECHNOLOGY
上質な低音再現力。A-OMFモノコックウーファー
ウーファーユニットには、PEN繊維をベースに複数の素材をハイブリッド成形することで高い剛性を獲得して、分割振動(振動板が部位ごとにバラバラにたわむ現象で、音の濁りや耳につく鋭さの要因)を大幅に抑えることに成功した「A-OMFモノコック」振動板を採用。振動板の駆動には、振動板中心と外端との中間にボイスコイルを配置し、駆動点から振動板各部位への距離を最短化するバランスドライブ構造を採用することで、分割振動をさらに徹底的に排除し、振動板が原信号に忠実に振幅するピストンモーション領域を大幅に拡大しています。またボイスコイルをより正確に駆動するための強力なマグネットや、不要な放射音を低減する特殊形状のエッジ、微細なノイズまで低減させる高制振性フレームの採用など、力強さと細やかな表現力を併せ持つ中低域サウンド再現のために、さまざまな工夫を施しています。特にSL-D1000のウーファーユニットには、磁束密度の高いネオジウムマグネットを16個使用。よりパワフルな磁気回路に仕上げました。
SL-D1000 磁気回路
(中央部にコイン状に見えるのが
ネオジウムマグネットです。)
不要な音の輻射を防ぐ「AERO ACOUSTIC DRIVE」
コンパクトなキャビネットサイズのスピーカーの多くは、量感ある低音を再生するために、キャビネット内部で発生した空気振動を外部へ放出するダクトを装備しています(バスレフ構造)。しかしこの構造で一般的な円筒型ダクトでは、音の「こもり」の原因となる定在波の発生が余儀なくされていました。独自のバスレフ技術「AERO ACOUSTIC DRIVE」ではこの円筒型ダクトではなく、幾度もの試行錯誤により割り出した縦横比のスリット型ダクトを採用することで、定在波の発生を大幅に抑えることに成功。さらにダクト部をキャビネットと別パーツにする「アドバンスド」仕様とすることで、不要な振動の伝播を大幅に抑制。量感とスピード感を兼ね備えた、聴き応えのある低音再生に大きく貢献しています。
デジタルアンプの利点を最大限に引き出す「VL Digital」技術
大口径ウーファーユニットを意のままにドライブするために、SL-D1000に内蔵されたパワーアンプ回路には独自のデジタルアンプ技術「VL Digita(l ブ イエル・デジタル)」を採用しました。この技術はデジタルアンプ技術の中でも音質面でも有利とされる「PWM(Pulse Width Modulation=パルス幅変調)」方式をさらに進化させたもので、同方式でも回避できなかったデジタル機器固有のパルス性ノイズの大幅な排除に成功しています。デジタルアンプの約90%という電力効率(一般的なアナログアンプは最大でも70%程度)を活かしたパワフルさに加え、緻密な動作による高い表現力も兼ね備えたアンプ回路です。