| 大朏 |
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現在、さまざまな分野で規制緩和が進んでますが、教育には規制緩和が見えない。言いにくいでしょうけど、こんな規制があるんだというものがあれば、ぜひお話を。 |
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| 雨宮 |
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私が一番問題と感じているのは、東京二十三区内では教室を増築してはいけないという規制ですね。例えば、今教室で使用している机はパソコンが置けない。もう少し広い机を入れたいと思うけれども、そうすると今まで百人入っていた教室が、五十人しか入らない。そこで教室をもう一つ作ろうと考えますよね。しかしそれが規制で、できないんです。また、新しい学部を作り、新しい学生を採りたいと申請しても、さまざまな理由で規制されます。大学にはモノ、ヒトにさまざまな規制があります。新しい学科を作ろうと思うと、じゃあ法学部で十人減らし、文学部で十人減らし、中でやりくりしなさいと、学生の人数と入れ物の容量を規制されます。それから教員については、論文を何本出しましたか、賞取りましたかと、旧態依然の基準で評価する。実社会での活動を研究歴、教育歴として全く認めないのです。ですから最高裁判所の裁判官でも、教育審査に通るとは限りません。 |
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| 大朏 |
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学長が教授にしたい人を推しても、文部省がだめだというんですか。 |
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| 雨宮 |
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まずその前に大学の中でほとんどがつぶされますね。教授の大半が研究室、助手とずっと内部でやってきた人ですから。それ以外のキャリアを認めたがらない。自分の育ってきたキャリアが唯一絶対の価値と思っていますから。 |
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| 大朏 |
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教授になるには試験があるんですか。 |
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| 雨宮 |
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ないんです。大学設立の時は文部省の審査がありますが、設立後は各大学の判定です。 |
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| 大朏 |
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医者は何年かに一回、研修によって医師免許を更新することを考えてますね。大学の教授は一度なればずっと大学教授。変な話ですね。 |
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| 雨宮 |
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学生の評価を受ける人気制度の話はありますが、肝心の教授は絶対に賛成しません。一歩踏みこまないと新しい展開が期待はできませんね。 |
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| 大朏 |
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大学教育は規制の中でぬくぬくとやってる。 |
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| 雨宮 |
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だから外からの規制が緩和がされても、内部の規制が働くのです。 |
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| 大朏 |
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規制があるほうが、暮らしやすいんでしょうか。企業は社外取締役制度を取り入れるようになりました。大学も学外の委員を募れば面白いかもしれないですね。 |
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| 雨宮 |
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世間の評価をオープンに受けて行く姿勢は大事でしょうね。 |
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| 大朏 |
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文部省の規制がいやなら、助成金を受けなければいいんですか。 |
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| 雨宮 |
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助成金はいらないと言えばいいかもしれません。しかし、設立時だけはだめですね。 |
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| 大朏 |
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やっぱり他の産業と同じ考え方ですね。助成金を出すんだから、言うことを聞けと。理由はないが、お上のいうとおりにしろといってるようなものですね。だから助成金出してないと何も言えない。言いにくいことを言わせてしまって申し訳ないです。 |
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| 雨宮 |
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いやいや、ぜひともこれは活字で強調してほしいですね。 |
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| 大朏 |
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文部省と教育行政のことが、こういう一般の雑誌に載ることは少ないですからね。 |
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| 雨宮 |
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規制を数えだしたらきりがない。本当に教育は規制緩和が遅れてる分野ですよ。 |
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| 大朏 |
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一般市民は直接影響しないから、あまり不満を感じないんですよね。産業界でそんな規制があったら、市民の生活にまで影響が出ますからね。 |
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