| 大朏 |
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まず日通商事について教えてください。 |
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| 橋本 |
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うちは物流関連だが物流業はやってなくて、トラックも持ってない。物流施設を持たずに物流周辺のさまざまな事業を行っているところに、当社の特徴があります。 |
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| 大朏 |
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どんな事業をやっているんですか。 |
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| 橋本 |
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たとえば自動車の整備工場を全国38ケ所に持っていて、大型トラックやクレーンなどの整備事業を行っています。製作部門ではお客様の要望に応じて、240tトレーラーなどの特殊車両をつくっているんです。売り上げで一番大きいのは、石油やLPガスなどの燃料販売事業で、全売上高の三分の一を占めます。しかし、単なる燃料販売業者ではありません。当社は物流を核とした高機能複合商社をめざしているからです。 |
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| 大朏 |
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高機能複合商社とは。 |
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| 橋本 |
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各事業の専門性の向上による競争力の強化と、複合化による相乗効果を生み出すことです。物流システムの高度化を「核」に産業と暮らしの基盤を支える「拡」物流へと事業を展開しております。このコンセプトを象徴するマーケティングシンボルが「ALOZ(アロッズ)」です。ロジスティクスの頭文字「LO」と「すべて」を意味する「A〜Z」を組み合わせた造語です。 |
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| 大朏 |
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ロジスティクス・サポート事業ではどんなことをしているんですか。 |
| 橋本 |
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輸出梱包を主体としたサービスです。当社は梱包業界のリーダーと自負していますが、そもそもはオートバイの輸出梱包から始まっているんです。オートバイを船に積む時、海が荒れても転倒しないようにきちっと梱包する必要があった。そこが原点なんです。そこから始まって現在では自動車メーカーさんたちの海外自動車工場に入れる部品を検品し、梱包して、ジャストインタイムで生産ラインに組み込むような仕事に発展しています。梱包のやり方も時代とともに変わってきて、以前は木材を使っていたのですが、環境問題があるので、現在はスチール梱包が主流になっています。スチールだと再利用できるから問題ないのです。 |
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| 大朏 |
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オンキョーの立場でいうと、昔はオーディオセットを発泡スチロールでガードしていたんですが、今は発泡スチロールなんかはヨーロッパでは受け入れてくれない。そこでうちではダンボールを折り紙のように畳んで緩衝材にしています。あれもすごい改革だと思います。 |
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| 橋本 |
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うちは最新鋭のダンボール工場も持っており、ISO14001を取得しています。 |
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| 大朏 |
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そうした仕事は元々は日本通運さん自身が受けていたのですか。 |
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| 橋本 |
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昔は日本通運には保険代理店、自動車整備会社、自動車販売会社、燃料会社、梱包会社などいろいろな関係会社があった。そういった会社を今後どうするかとなったとき、日本通運自体は物流に特化し、物流周辺の事業は日通商事にまとめることになったのです。 |
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| 大朏 |
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1966年にはリース事業を開始していますね。どんなものをリースしているのですか。 |
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| 橋本 |
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自動車関係が多いですが、他に情報機器や産業機器を取り扱っており、まったく一般のリース会社と同じです。業界で三十位ぐらいの会社になっています。 |
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| 大朏 |
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本当にいろいろなことをやっているんですね。 |
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| 橋本 |
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私は大学を卒業してからずっと日本通運にいて、副社長を経て、'99年に日通商事に来ました。日本通運の副社長をしていたとき、関連事業を見るというのが、私の役割の一つとしてありました。 |
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| 大朏 |
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では下地があったわけですね。 |
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| 橋本 |
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ところがこんな会社だとは思わなかった。あまりにいろんなことやっているので来てみてびっくり。しかも、積極的に新規事業に取り組める素地があるのに、またびっくり。半期ごとの業績を眺めてるだけではわかりません。 |
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| 大朏 |
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一般的にはいろんな業種をやるより、一つの事業に特化された方がアナリストなどの受けがいいですよね。時代時代で変わるのでしょうが、コアになる事業以外はすべて外注にするとか、そうでなければダメなような風潮が今はあります。これについてはどう思われますか。 |
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| 橋本 |
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私どもは単にいろんなことをやっているのではなく、いろいろな事業が折り重なって相乗効果を生み出しています。各事業部門がお客様を共有化しております。たとえば自動車を買いたいお客様には、関係会社の太洋日産自動車販売がありますし、リースでというお客様にはリースもできます。販売、リース、どらでも提供できる。それから特定の銀行やメーカー系列に属していないため、お客様に最適な物件を提供できます。 |
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| 大朏 |
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いろいろな事業を行っていることが御社の強みなんですね。 |
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| 橋本 |
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実際に情勢の変化により各業種ごとの業績のばらつきはあります。一昨年は燃料部門で大変苦労しました。原油価格が一気に上がったのに、ガソリンスタンドは競争が激しくて、たいして値上げできないから、700億円以上売ったのに利益はほとんどゼロでした。でも他の事業がカバーして、昨年はトータルでは創業以来、最高の利益を出したんです。2001年3月期の連結売上高は3351億円(23%増)、経常利益は51億円でした。こういうことは燃料だけの会社にはできません。 |
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| 大朏 |
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ある事業がダメでも別の事業でカバーし、安定的な利益を確保しているのですね。 |
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| 橋本 |
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今、ガソリンスタンドの運営は大変厳しく、ここ1年間で10ケ所閉鎖し、2ケ所をセルフ化しました。このように部門ごとの改革は当然やっておりますが、部門を切り捨てることは考えていません。 |
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| 大朏 |
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700億円の事業をして、たとえなんにも利益が出なくても、700億円の市場をつかんでいることは大変なことです。燃料だけの事業のように見えても、そのなかにリースや保険も利用しているお客さんも必ず持っているわけですから、利益がないからゼロというわけではないんですよね。その部分がアナリストなどにはなかなかわかってもらえない。 |
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| 橋本 |
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ガソリンスタンドは単にガソリンを入れるだけではなくて、いろいろな品物を置いてついでに買ってもらう。自動車用品だけではなくて、産直品を置いたり、また現物を置くだけではなくて通信販売をやると。申込書を置いておいて、いろいろな商品の注文を受け付ける。そういう意味で相乗効果があるわけです。 |
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| 大朏 |
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それは御社の資産ですから、そういうものを上手に活かしていくべきでしょうね。 |
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| 橋本 |
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いかにうまく利用するかですよ。やり方によっては非常に面白くなると思います。 |