1979年、カリフォルニア州サウス・サンフランシスコ。誰もがケーブルが音や映像のクォリティを左右するとは想像もしていなかった頃に、“怪物”は誕生した。モンスターケーブル創始者、ノエル・リー。当時ミュージシャン兼エンジニアであった彼が開発したケーブルは、はじめは周囲の音楽制作者の間で注目され、その後瞬く間に世界中のAVファンを魅了することになる。“モンスター”というオーディオ業界らしからぬ インパクトのある名前、幾重もの構造からなる導体を強固な絶縁体でガードするゆえの重厚なルックス、そこから弾けるように奏でられる鮮やかでダイナミックな音の世界。モンスターが、やがて米国から飛び出し、数年の間に全世界で君臨するケーブルメーカーになるための条件は、誕生当時より既に、至るところに散りばめられていたのである。
