My Life with AI

Onkyo's AI near my life

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The future is more fun.

目の前の人のために作る料理で、
世界とつながる

Case 01

料理研究家

樋口 正樹さんAI Life

25万4千人。
誰もがセルフメディアを持つことができ、情報があふれているからこそ、これだけの数の人に自らの発信を届けること、ましてや支持を集めることは容易くない。そんな世の中で、日々そのポストを心待ちにするフォロワーを増やし続けるインスタグラマーであり、料理研究家の樋口正樹(ひぐち まさき)さん。
そのルーツと、おいしく丁寧な暮らし、次はどんなメニューがポストされるのかワクワクしてしまう、魅力的なインスタグラムの秘密とは。

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「食の原点は長野で過ごした幼少期の体験」
そこから、フォロワー25.4万人まで

インスタグラムで類い稀な数のフォロワーをもつ故、日々様々なイベントやパーティーの誘い、料理やソーシャル関連のセミナーの講師依頼などが届くなか、「基本的にすべてお断りしています。その時間があったら、料理を作ってインスタにアップしたいですね」と話す樋口さん。そこには、ある種職人のようなストイックさがうかがえる。樋口さんとは、一体どんな人なのだろうか。

「幼い頃は長野で育ちました。料理には母親の影響を受けていると思うし、食の原体験はその頃にあったと思います」
そう語る樋口さんの地元では、寒い季節になると学校の教室にストーブが出現。そこでパンや餅、弁当を温めて食べた思い出があり、暮らしの中で“火を使って食べものをおいしくすること”や“調理すること”への親しみを自然と深めていったという。

そんな幼少期を過ごし、高校時代には山岳部の活動を通して山頂で仲間と温かい食事を囲む楽しみを味わっていたという樋口さん。本格的に料理を始めるきっかけは、大学進学を機に上京してからのこと。
「学食に、メニューがふたつしかなくて。麺と定食みたいな感じで、選ぶ余地というか楽しみもなかったので、節約も兼ねて自分で作るか!と思って」そんな動機から始めた料理は、それまでに特に学んだことはなく、完全に独学だという。学生時代から試行錯誤を繰り返し、人に料理を振る舞う経験を重ねてきたことが、楽しみながら料理を作り、それを発信し続ける樋口さんのベースとなっているのだろう。

料理が身近にありながらも、大学卒業後は在学中に学んだウェブのノウハウやデザインのスキルを活かし、大手IT系企業で様々な企業のウェブサイトの制作を手がけていた樋口さん。ウェブデザインの仕事にはやりがいもおもしろみも感じつつ、40歳という節目を意識する頃には次のキャリアを考え始め、同時にこれまでの仕事に追われる多忙な日々を鑑み、自身の健康や、それこそワークライフバランスも意識するようになった。健康的で自分らしいライフスタイルへとシフトしていくなかで、もともと好きだった料理をブログにアップすることを始めたのだという。

「これまでの経験上、料理とネットの親和性の高さは知っていました」
料理とウェブメディア、デザインという、これまでに培ってきた3つの要素を掛け合わせた樋口さんのもとには、さっそく企業から声がかかり、料理本の出版が決まるなど個人としての仕事の可能性に気づき、2011年に料理研究家として独立。これまでありそうでなかった「職業・料理インスタグラマー」という唯一無二の存在として、他の追随をゆるさないほどの存在になった。

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惹きつけるポストの隠し味は、
テクニックとフォロワー、料理への想い

とびきりおしゃれで、とてもおいしそうな食卓の写真が並ぶ樋口さんのインスタグラム。
料理は奇をてらわない親しみやすいメニューが多く、テーブルコーディネートもシンプルなのに、樋口さんのウォールの世界観は、簡単には真似できない。

そんな樋口さんだが、愛用しているカメラは意外にもビギナー向けの機種だといい「あくまでも使いたいものを使い、撮りたいものを撮っている」のだと語る。
その一方で、樋口さんのポストには、25万4千人という圧倒的な数の人々に愛される理由ともいうべき“テクニック”と“フォロワーへの配慮”が散りばめられている。

「料理は、幅広いいろいろなジャンルのものを作ってアップするようにしています。でも、基本的に写真全体は白いトーンとなるようまとめています。ほかには、タイムラインがコテコテしないように、お皿の数も昨日が3つなら今日は1つというふうに並びを意識しています」
とにかく投稿写真はわかりやすいことが大切だという樋口さん。「真上から撮る俯瞰構図が多いのも、スマホで縦スクロールして見るときの見やすさ、美しさ、そして安定感を意識しているから。雰囲気を撮るなら斜俯瞰の方がいいのだろうけど、記録・標本として見せる、また見られるための構図にこだわっています。」
自己満足にとどまることのない、見られることを意識した写真の撮り方。その工夫と配慮が、フォロワーの心をつかむポイントのひとつであるに違いない。

その配慮とテクニックは、もちろん料理にも活かされている。
「作るメニューは、もちろん食べたいもののなかから決めることもありますが、より意識しているのは季節や年中行事。ハロウィンやひなまつり、そういったイベントがあるときは、少し時期を先取りしてそのイベントに合わせたメニューをポストしたりするんです。また日常の投稿では、夕食時に先駆けて晩ごはんメニューをポストしたり。そうやって、こちらから話題を提供したり、フォロワーをリードしていきたいという気持ちがありますね」
またネタ作りもよくするそうで、「餃子を焼くのにオススメなフライパン7選」のようにキュレーションサイトの記事に出てきそうな、お役立ちポストを重ねることもあるのだとか。 記録・標本として安定感のある見やすさを追求しながらも、フォロワーに語りかけるようなポストを日々重ねている樋口さん。そのありそうでないスタイルこそが、25万人を超える人々に愛される秘密なのだろう。

料理の腕前とセンスに加え、様々なアイディアやテクニックを巧みに掛け合わせている樋口さんだが、いちばん大切にしているのは、インスタグラムにおいても本作りにおいても、料理をおいしく作って、おいしく食べることだという。
「料理を作りすぎないこと、材料を買いすぎないことです」樋口さんのインスタグラムにアップされている料理は、すべて写真を撮るためではなく、大切な家族と食べるために作られている。
「インスタのために料理をダメにするようなことはしません。温かいものは温かいうちに。料理が好きだからこそ、おいしく食べることをなによりも大切にしています」写真より料理にプライオリティをおき、愛情をこめて作った料理がいちばんおいしい瞬間をとらえているからこそ、樋口さんの料理写真には真似できない魅力があるのだ。

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